【ヨハネスブルク=木村達矢】南アフリカのプレトリア大学は、絶滅が危惧されているライオンの赤ちゃん2頭を人工授精で誕生させることに世界で初めて成功したと発表した。

 大学の研究チームによると、雄のライオンの精子を雌のライオンの体内に注入し、今年8月、雄と雌の子ライオンが生まれた。2頭は健康に育っている。

 国際自然保護連合によると、アフリカ大陸で野生ライオンの生息数は約2万頭で、過去20年間で約4割減少した。環境の変化や密猟が主な理由だ。大学側は、人工授精を続け、ライオンの生息数を増やしたい考えだ。

 ただ、動物愛護団体など18団体は、人工授精で生まれたライオンが野に放たれ、ハンターの獲物になる可能性があるとの懸念を大学側に伝えた。

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ライオンの人工授精が世界初というのには、驚きました。もっと早く行われているものとおもっていたからです。

ともあれ、これによりアフリカでのライオンが増えて、生態系が維持できれば、これに越したことはありません。成功を祈ります。