IBMが本格的に動き出して、人工知能・ロボットの開発が一挙に進みそうです。
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人工知能システムで新拠点=収益の柱狙い積極投資―米IBM(時事通信) - goo ニュース
2014年10月8日(水)22:48
【ニューヨーク時事】米IBMの人工知能システム「ワトソン」の新たな研究開発拠点がニューヨーク市内に完成し、記念式典が8日開かれた。業績が頭打ちの同社にとって、成長が見込まれるワトソン事業への期待は高く、積極的な投資を通じて、収益の柱に育てたい考えだ。
式典に参加したロメッティ会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は「ワトソンは人間とマシンの関係を変えるものだ」と強調した。施設は、IT系の 新興企業が軒を連ねる「シリコンアレー」地区の一角に造られた。1月に発足したワトソン事業本部の要員2000人のうち、約600人が勤務する。
人気クイズ番組で人間のチャンピオンに勝利したことで知られるワトソンは、人間の言語を理解する能力があり、膨大なデータを短時間に読み取って、 質問への答えを導き出す。医療や金融など幅広い分野での活用が期待されており、IBMはワトソン事業に10億ドル(約1080億円)以上を投資する。
米IBM、ソフトバンクと協力=ロボットの人工知能で(時事通信) - goo ニュース
2014年10月9日(木)09:53
【ニューヨーク時事】米IBMのジョン・ケリー上級副社長は8日、時事通信の取材に対し、ロボット事業への参入を表明したソフトバンクと人工知能分野で協力していく考えを明らかにした。
IBMが開発した人工知能システム「ワトソン」は、膨大なデータを短時間で読み込み、問題への答えを導き出す。人間の言葉も理解できるため、対話も可能。学習機能があり、人間の能力を支援するシステムとして期待されている。
ケリー副社長は、ソフトバンクがロボットの人工知能として、ワトソンに関心を示していると指摘した。ワトソンが理解できる言語はこれまで英語のみだったが、日本語にも対応できるよう「学習」を始めたという。
クイズ王破った人工知能の衝撃…敏腕営業マンが用なしになる時代は来るか(産経新聞) - goo ニュース
2014年10月9日(木)21:03
もはや営業マンも用なしか-。米IBMがAI(人工知能)を搭載したコンピューターが脚光を浴びている。世界中の科学者の英知を結集して開発さ れ、人間の脳に迫る解析力を駆使して、ついにビジネスマンに「営業術」を指南するまでになった。米グーグルなど他のIT企業も熱い視線を注ぐAI。技術革 新が進み、産業界や社会に幅広いニーズが生まれたことが背景にあるが、どこまでAIは進化するのか-。
■クイズ王を破る
その衝撃の“デビュー”は今から3年前の2011年2月だった。米国で大人気のクイズ番組「ジョパディ!」。百戦錬磨の歴代チャンピオン2人が、無名ならぬ“無言”の回答者に敗れ去り、見ていた全米の視聴者は度肝を抜かれた。
IBMの「ワトソン」。同社の事実上の創業者の名前を冠せられた超高性能コンピューターは、世界各国の技術者の英知を結集し、4年がかりで開発され、情報処理の心臓部ともいえるCPU(中央演算処理装置)が2880個も搭載されている。
IBMは9月16日、そのワトソンに、インターネットを通じてソフトを管理・活用するクラウド技術を取り入れ、携帯情報端末でビジネス情報を分析・助言するシステムを開発したと発表した。
自分のスマートフォンを操作するだけで、膨大な情報のビッグデータを手軽に分析できる。たとえば、「店舗の売上高を伸ばすためには、商品構成をどう変えれ ばよいか」と質問を入力し、条件などを設定すれば、たちどころに分析、グラフなども交えて視覚的にも分りやすく解決策を示してくれる。
もっとも、現実の経営や営業現場では、刻々と変る環境の変化に応じて人間でなければ的確な判断が下せない場面が少なくないことは想像に難くない。
それでも、これまでビッグデータを用いた詳細な分析は、専門家や専門の業者に頼んだり、企業内のコンピューターの助けがないと難しいとされてきたが、 IBMの新システムなら一般のビジネスマンも出先でも手軽に使いこなせる。IBM幹部は「一般のビジネスユーザーに、ビッグデータを活用する有効な手段を 提供できる」としている。
IBMは、将来的には医療、オンラインのヘルプデスク、コールセンターでの顧客サービスなどに幅広く活用できるとしている。
■「脳」に迫る
IBMは1997年、当時の最新鋭のコンピューターである「ディープ・ブルー」を擁し、当時のチェスの世界チャンピオンに勝利して、「コンピューターが人 間を負かした」とやはり話題をさらった。ワトソンはそのディープ・ブルーの系譜を引きつつ、性能は段違いに進歩している。
ワトソンのすごさは、ウェブ上の百科事典「ウィキペディア」などから集めた約70ギガバイトのテキストデータに裏付けられた膨大な情報量もさることながら、自然な話し言葉を理解し、質問を把握して意図を読み解く「認知力」と「読解力」の高さにある。
たとえば、ワトソンが挑んだクイズ番組では、「米国が外交関係を持たない世界の4カ国のうち、この国は最も北にある」といった問題が出された。ちなみに答えは「北朝鮮」だが、このように少々ひねりが加わったQ&Aでも、ワトソンはつまずかないのだ。
また従来のコンピューターと開発する技術者は、経済や科学など特定の分野のデータベースを拡充することに力点を置く傾向があったが、どんな分野の質問にも答えるワトソンは、専門家からみても「困難な作業に挑戦している」(ITアナリスト)という。
さらに、人間と同じように経験から学習し、情報と情報を関連づけて理論を構築することにも挑んでおり、その点でも人間の脳に近づいているとされる。
■群がるIT企業
IBM以外の米IT企業もAI分野に熱い視線を注いでいる。
たとえばグーグルは今年1月、AIの研究開発を行っているディープマインド・テクノロジーズ社の買収を発表した。同社は電子商取引やゲームなどのアプリ向 けの汎用学習アルゴリズムを手がけている。2012年には、起業家でAI研究の世界的権威とされるレイ・カーツワイル氏をグーグルに招き入れた。13年5 月には、米航空宇宙局(NASA)や大学と共同で量子コンピューターに関する研究所を立ち上げている。
一見、グーグルの本業の検索とは無関係のようだが、ペイジ最高経営責任者(CEO)ら経営首脳は、「検索が究極的に進化すれば脳に近づく」といった趣旨の発言をしている。
フェイスブックも昨年、複数のエンジニアで構成するAI開発チームを結成。ディープ・ラーニング(深層学習)と呼ばれるAIの手法を用いて研究を進め、同 社のサービスへの応用を目指している。ピンタレストやネットフリックスといった新興の米IT企業も、AI分野に注力している。
日本もAIやロボット事業の強化に官民挙げて取り組み始めた。政府は今年閣議決定した新たな成長戦略で、ロボット活用を重点分野に掲げており、9月11日に「ロボット革命実現会議」の初会合を開催。少子高齢化社会に備えたロボット技術の活用を目指す。
ソフトバンクは6月、感情を持った人型ロボット「pepper(ペッパー)」を開発したと発表した。感情エンジンを搭載し、家族の習慣や趣味を学習するだけでなく、クラウド上にある高度なAIと連携し、加速度的に進化する。来年2月から一般向けに発売する。
関西にもロボット技術に長けたメーカーが多く、パナソニックは病院で薬を運ぶロボや筋力を補うロボスーツで先行。政府の成長戦略はビジネスの後押しになるほか、経済の活性化につながる可能性がある。
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夢がありますね。おバカな人間は必死に勉強しないとロボットに駆逐されそうですが、それもまた運命。諸企業の開発競争を期待します。
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