続・トコモカリス無法地帯

うんざりするほど長文です。

メタルマックスゼノ攻略 その9 戦車と武器の格差社会編

2020-06-18 00:12:06 | METAL MAX Xeno

最後の隠し賞金首ドロップ以外の武器は出揃いました。戦車チームの最終構成を考えます。

しかし、ゼノでの戦車はシャシー間での性能格差があまりに大き過ぎました。特にウルフが圧倒的高性能特別待遇なのに対し、全く伸び代の無いマウスとビゾンテの見捨てられ具合が酷いです。
というか、ゼノでは制作が新シャシーを用意する気がまるで無いらしく、発売前に登場戦車がほぼ全て公開されており、プレイ後に判明した新戦車はロンメル1台だけでした。しかも9台中3.5台は前作の使いまわしでした。多脚の上半分はストラディバリです。新しく戦車を入手するにも設計図を拾って作るだけで、しかも性能は特性と固定武装が若干違う誤差の範疇でしかなく、様々な姿形の戦車を並べて楽しむにはボリュームが足りません。
アイアンベースでも待機3台を眺めて愉しめるだろう?


私は既に前3作の駐車場に12台を、4パターン以上並べて、6年間さんざん楽しんで来たからな。目が肥えてんだよ。見飽きた戦車3台陳列程度の粗食じゃ飢えちまうんだよ。

それはさておき、最終型シールドブレイカ―ズ編成の前に、ゼノ登場シャシーの性能をおおまかに見ていきます。

 

・ウルフ
ぶっちゃけ特性スロットが7つもある究極レッドウルフが最強です。性能追求するだけなら全部ウルフでいいじゃんとなりますけど、そんなウルフ無双チームはつまらない、ウルフとはシリーズ6作分も付き合ってきたのでさすがに飽きました。一周回ってさらに飽きました。竜退治より宇宙砲よりウルフに飽きました。

 

・バギー
全装備をフリーで揃えるのが可能なためラッシュ適正が高く、機体特性も自由が効く器用な機体です。重量も軽く取り回しに便利ですが、特性スロット少なめでやや非力。固定武装はどれも性能が低く使い所がありません。

 

・PLT
今作初登場の新型。ステルス系の独特の外見ながら、装備の自由度が高く、特性スロットも多目なバランスの良い機体です。固定武装はやはり弱くあてになりません。

 

・10式
オーソドックスな外見だが塗装が少々扱いにくい。パターンの使用色が少なく迷彩模様に塗れないのと、シャシーモデル自体にやや影が入っており塗装色が曇ります。白く塗ったのにグレーになるんだよ。武装面では、せっかく1穴固定SEに獄炎砲があるのに獄炎砲Ⅱにはできません。他の固定装備は使いまわしのヤマト砲、ダブルキャノン。4から何も進化強化された様子がありません。そしてやはり弱くて出番はありません。

 

・マウス
入手時状態から一切の強化が出来ない絶望のネズミ。

装備全てが固定武装で、弱い、重い、弾倉少ない、改造出来ない、という最低最弱な性能を備えた負のエリート戦車です。これをどう使えというのだ。限定版DLCミスのお詫びに配布されたビッグマウスXXXは救済措置だと思います。あれが無かったらただの走る鉄くずでした。

 

・22式対空
いつものゲパルトです。固定装備は2R・4そのまま使いまわし、ではなく若干減っているので弱くなりました。1穴固定装備も相変わらずの4パターンで新規要素が皆無です。また、こいつにも10式同様に塗装色が曇る癖があります。赤く塗ったのに紫になるんだよ。

 

・多脚戦車
ストラディバリに足を生やしただけ。ゼノでは他戦車が地味なので相対的にイロモノに見えますが、戦車止めを跨いで越えるような独自性能もなく、仮にあっても活かす場面もなく、足の存在意義はありません。
DS版シリーズを経ているプレイヤー、さらにメタルサーガにも手を付けていたプレイヤーならば、戦車に足など常識で、カボチャやマフラーや新幹線が生えてても気にしないので、これでイロモノ気取るには余りにネタ不足です。前作の4では「変形お姉さんバイク」やバイオタンクにソイヤとだんじりがあり、今ではプレイヤーのイロモノ耐性はポチタンク並みに高いでしょう。足生やしたなら足を活かしたシャシー特性が欲しいのさ。東京タワーを歩いて登るとかさ。

 

・ロンメルゴースト
かつての敵が味方になりました。3でもイカレタンクを倒して乗機にしましたが、今回はシリーズ内でも大物賞金首がまさかの自機化。しかもやたら強い。

装備自由度が非常に高く1穴すら装備フリー、SEも装備出来ます。さらに特性スロットも多く、自前のSP(シールドポイント)がかなり高いので弱エンジンでも守備が硬いです。ゼノでしかできないこと、ゼノならではの楽しさの半分くらいはこのシャシーが支えてると思います。

 

・ビゾンテ
初期状態から特性スロットが増えない絶望の牛。

せっかくの新シャシーなのに性能調整をした形跡がありません。特性で強化を見込めず、かといって固有武器も入手時期が遅いうえに性能が低過ぎ実用に耐えません。マウスのようなDLCテコ入れも無かったため、他戦車が周回毎に設計図でアップデートされていくのに、こいつだけが性能据え置き。制作から見捨てられたゼノで最も不遇なシャシーです。でも厳つい砲塔に2連大砲という容姿は他に無い個性なので活躍させてあげたいところ。

 


単純な性能比較では格差が大き過ぎ、初期マウスやビゾンテでは終盤戦のウルフの足元にも及びません。積める特性スロット数が倍以上違うので、実際の火力差は10倍くらい差が開くのではないでしょうか。
しかし、ゼノの対賞金首戦には主力アタッカーの高火力だけではなく、シールドブレイク役の援護も必須です。1ラウンド目から属性武器を火力集中しシールドを割るまでの超短期の仕事なので、シャシー性能よりいかに強力な属性武器を揃えるかが重要です。

 

そして、ゼノでは武器の格差バランスも取れていません。武器データを見ても4の豊富さと比べるまでもなく貧弱な品揃えで、属性武器の種類数も大きく偏っています。
具体的には、

火炎:他属性より種類が多いがどれも単発
冷気:中盤に買える4回攻撃SEアイスパッケージが最後まで強い
電撃:3連射大砲の超電磁バーストが群を抜いて強い
音波:ソニックブレイドしかない
ビーム:弾倉無限ビーム大砲が複数ある

自分の手元で属性武器ラッシュを構成した感触では、電撃大砲が圧倒的に強く、次点は手数で押せる冷気SE、弾切れ無しの火炎機銃とビーム大砲が続き、音波属性にはろくな武器がありません。手数も弾数も少なく入手しづらい音波武器は、どうしても他より見劣りする性能です。
メタルサーガ砂塵ほど深刻な武器不足ではないものの、使い切れないほど武器飽和だった4の後では余りに寂しいアイテム数。デスデモナ振動砲や怪鳥音叉は何処行っちゃったの。

こうして、条件を書き出してみるとゼノでは作中そこらじゅうにバランスの悪さを感じます。シャシーも武器にも埋められない性能格差が溢れています。
前作で可能だったはずなのにゼノでは不可能となってしまった機能が多く、特に装備改造では守備力を下げる軽量化くらいで攻撃力強化の改造は殆ど出来ません。ぶっちゃけジンゴロウの腕が悪いだけでは。

3~4の改造屋の後では、ジンゴロウの腕前は落ちてるように見えます。1人で全部こなしてるから、鉄の穴やアイアンクラウンの奴らと比べるな、という配慮はしません。そのしわ寄せを受けて困るのはハンターです。


これで「自由に改造カスタマイズを楽しむ」という宣伝は無理があります。全然自由じゃないし。



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