続・トコモカリス無法地帯

うんざりするほど長文です。

ゲーム最適化

2014-07-12 03:50:15 | デジモンストーリー

最近になって手元にあったゲームだのフィギュアだのの不要に感じたモノの処分をしました。その中にDSのデジモンのRPGがあって、3本くらい所有してたのですが、今更こんな古いガキ向けゲームやらないやと思い、うち2本を処分。手元に残ったのは「デジモンストーリー」というDSシリーズでは最古作、2006年の商品。なんでコイツを残したのかといえばパッケージにトコモンが居るからです。トコモンて元々デジタルモンスターというシリーズのキャラクターです。そいでそのトコモンが一際馬鹿そうな顔して出ているので売却せずにおきました。


なんとなく始めてみたものの、思いのほかとっつきやすく楽しくなってきたので攻略サイト見て真面目に遊ぶことにしました。最初はクリアするつもりも無く、メンバーをトコモンまみれにして満足する予定でした。トコモンは幼年期という初期状態のキャラクターです。最弱の雑魚クラスで倒しても経験値は4しか入りません。自分でも使えますが弱くて戦力になりません。それでもシリーズ全体から見ればこのゲームでの扱いはかなり良いほうです。幼年期デジモンは本来「幼すぎてバトル不可能」というプロローグ段階で、普通はとばされて次の成長期から話が始まるのです。出番あるだけマシです。

ところでデジモンといえば「進化」です。アニメでも戦闘時にでかくごつい戦闘モードに変身しますが、要は経験つむとそれに応じて姿・能力がより強力に成長するわけです。でも私は「ずっとトコモンのままでいて」と思うので進化させずに序盤だけ楽しむつもりでした。ところがゲームの機能に「退化」というのがあります。一旦進化させてまた退化して元の姿に戻ると若干強くなる模様。トコモンのレベル上限は10レベル。試しに1段階進化してから戻ると11レベルに上がりました。ゲーム内最高値は99レベルまであります。
「やってらんねー」
鍛えに鍛えたトコモン軍団でラスボス倒してやろうかとも考えてたのですが、その果てしなさに気が遠くなりました。進めると思い切り進化した後に一気に退化させると上限値もかなり上昇することがわかりましたが。
幼年期→成長期→成熟期→完全態→究極態
ここまで上げてから戻せばレベル上限は80レベルを越えます。そのくらい鍛えればトコモン軍団でもいけるんじゃね?ラスボス倒せるんじゃね?とちょっと頑張ってみました。レベル50台あたりで必要経験値が5桁越え、その時点で1回の戦闘で獲得経験値は300が良いところでした。もうツラくなってたのでストーリーを進めてラスボス戦。世界の運命をかけた戦いに挑むのは幼年期の丸くてちっこい連中でした。

がんばったけれどだめだったよん。

あと一撃入れれば勝てるところまで健闘しましたが全滅しました。そりゃあそうだ、幼年期デジモンばかりだもん、最終決戦に幼児集団で突っ込む私が間違っているのです。システム上はトコモンでも戦闘可能だが、そもそもそういう作品世界ではありません。幼年期の能力は「酸の泡」です。当たるとヒリッとするのです。ベビーフレイムという弱そうな火炎放射も不可能な時期。この世界の上の方は生体核ミサイルやらポジトロンレーザーやら神罰やら絶対零度やら暗黒物質やら因果律改変やら、どれもインフレ起こしていて効果がわからない危険技揃いです。そんなボス共に「たいあたり」「酸の泡」だけで最期まで戦ったウチの子たちは本当によくやったと思います。一応秘密パスワード使って最強武器を持たせてたけど、元の能力が低くて通用しなかったのです。


一度負けたので次は勝ちを狙っていくことにしました。有利な要素は全部使う大人のやり方です。最初から秘密パスワード使用。最強武器とお助けキャラ2体入手。
進化条件と効率を吟味しメインはツノモンを選択。こいつは攻撃力の伸びが非常に良いうえに必殺技の威力を増大する特性を持たせられます。
控えには序盤で入手可能なドリモンを真っ先に取りに行きました。ちょっと進化条件にクセがありますが、逆算して効率的に成長させれば中盤からトップクラスの高い能力になります。攻撃力が高く耐久度の伸びの良さは圧倒的で最前線で戦うのに最適です。
さらに前回は途中降板したお助けキャラ2体も、退化させて育てなおすことで優れた適正を発揮することがわかりました。アグモン系はシリーズの主役格で攻守のバランスが良く何をやらせても平均以上に働きます。もう一方はトコモン系ですが上限レベルが高いのと、獲得経験値大増加の特性を持つ素晴らしいサポート役になることが判明しました。稼ぎ時間の大幅な短縮が期待できます。
メンバー枠はあと2つ空いてるので成長したら美女になるパルモン系を入れました。見た目も大切です。

そもそも私はドラクエⅤや女神転生などの人外怪物化物チームを育てるRPGを好みます。そしてバランスブレイカーな裏技やバグでごりごり力推しプレイが大好きな人種です。メタルマックス4で自分は弱いけど乗ってるリアルマネー300円のDLC戦車が強くて、ボスを80匹ぐらい一方的にぶちのめして悦に入る嫌な性格です。

そうして始めた2周目ですが、トコモンには戦闘とは別に重要な役目がありました。DSには上下に2つ画面がありますが、この上半分がデジモンファームといういわゆるモンスター牧場の表示になります。主力チームが必死に戦っている最中に、二軍チームはのどかな牧場でのんびり暮らしているわけです。そののんびり期間中にも経験値は一定数入ってくるので、こいつらは寝てても成長します。1牧場につき8匹入るのでとりあえずトコモン8匹放り込みました。下画面では死闘が果てしなく続き、上画面ではトコモンパラダイスです。トコモンうろうろ。たまに話しかけてやると、
「んー、あのねー」おまえらゆるいな。
でもこいつらにも重要な仕事があるのです。ゲームクリア後に出てくる最終イベントフラグをここで立てておく必要があるので、お留守番は必須業務です。

トコモン関連は片付いたので主力育成に励みます。
素直にガンガン進化させたら丸っこかった奴らがみるみる異形化していきますが、複数同時攻撃、攻撃回数増加、攻撃範囲拡大、必殺技も5個くらいに増えて、笑っちゃうほどに戦闘が楽になりました。1周目ではインチキ最強武器でも400ダメージ出すのがやっとでしたが、今回は600、700、とぐんぐん火力は上がり、先手を取って複数範囲攻撃なので被害を受けてる暇も無く勝ち進みます。メインに据えたツノモンはガルルモン系に進化し、武器修正無しで自前の攻撃力が999でカンストしました。素早さ低いので攻撃手順がなかなかまわって来ないのだけど、ひとたび動けば必殺の攻撃が炸裂します。
前回に幼児チームがひたすら「たいあたり」し続けてもなかなか倒せず苦しめられた、ラスボス前座の4基の砲台を1度の攻撃も撃たせずに粉砕しました。
次はラスボス戦。前回は何度も何度も「たいあたり」し続けても1匹倒されまた1匹倒され、前衛が全滅し控えが出撃して、ボスの体力ゲージがあと1ミリまで減らしたけれど、そこから持ち堪えられずに全員玉砕、ゲームオーバーとともに私の心も折れた因縁の敵。
1手目のドルグレモンは300ダメージくらい、さすがに硬い、他の敵のようにさくさくダメージは通らない。
2手目のメタルグレイモンも500ダメージくらい、また長期戦かと覚悟。
3手目のワーガルルモンの必殺技。3000越えが3つ。ボスの体力ゲージが半分切りました。
最大攻撃力の必殺技の威力倍増特性の複数命中。大物食い特化。ボス殺し。

ラスボスは為すすべなく倒れました。やったぞトコモン、仇はとった。

この頃後列に控えてたのはロゼモン、サクヤモン、エンジェウーモン。名前からして女性っぽいけど全員美女型デジモンです。私がポケモンに興味示さずデジモンに走った理由がここにあります。ちっこい頃はポケモンもデジモンも丸っこい姿で大差ないのですが、デジモンには成長すると綺麗なおねえちゃんに変身する奴がちらほら居ます。おまえさっきまでサボテンだっただろと思ってたら、ひらひらしたお嬢さんに変身してて、さらに鞭とハイヒールな女王様にまで成長します。狐は黒タイツなお姉さんに進化しますが、これは戦闘時のみのコスチュームだそうで普段は巫女さんな紅白衣装なんだってさ。天使のおねえさんはクリオネに進化する残念仕様だがな。

そしてもう一つ残念な仕様が、絵柄に統一感が無いことです。デジモンというシリーズは少なくとも15年は続いてるので、素材の作られた時期が長期に渡ります。デザインも色塗りも解像度も違う素材をかき集めたやっつけ仕事なので、ステイタス画面で表示される絵の優劣に激しい差があります。画面に入りきらない程に大きい中盤デジモン、中央に小さく使用色数の少なそうなのっぺりした塗りの究極体デジモン。8頭身やら3頭身やら体格もまちまちで違和感が大きいです。せっかく鍛えて満足いく強いチームを揃えたのに、並べてみるとがっかりします。古いゲームだし、DSデジモン最初の企画だから造りも粗いです。パッケージのトコモンが馬鹿っぽい顔してなければ購入しなかっただろうゲームです。結果的にはDSの画面中トコモンまみれにできる貴重な媒体なので満足していますけど。


思い返すとしんどかったほうが多かったゲームなのですが、運の要素が無い、蓄積が必ず糧となるシステムと、日本一トコモンに執着してる自負でここまで進めた気がします。トコモンぬいぐるみ31個も大事に抱えて「おはようトコモン」などと話しかけてるトコモン馬鹿は自分の他には居ないと思います。でもデジモンのゲームを遊んだのはこれが初めてです。アニメから入ったので。

1周目のトコモン縛りの中で例外的に活躍したデジモンにドルモンがいます。序盤の少ないポイントで1体だけ取れるデジモン。紫の毛皮を被ったドラゴン系デジモン。

あんまりメジャーでないのだけど「デジタルモンスター・ゼヴォリューション」というOVAがあって、その作品の主人公がこのドルモン。劇中でドルモンはトコモンを守って戦うのです。まだ幼くて戦えなくて上手く喋ることも出来ないトコモンはうえーんと泣くだけのヒロイン役で、ドルモンが庇いながら戦うのです。まだ成長期なのに完全体や究極体とほぼ孤立無援で戦わされるのが見てて気の毒です。

味方が居ないわけではないのですが、遠巻きに見守ってる感じでなかなか手助けしてくれません。公正だが冷徹な官僚オメガモンや、在野の豪傑ウォーグレイモンなど、TVアニメシリーズとも違う性格ですがこれはこれで悪くありません。
ドルモンは世界に1匹しか存在しないはぐれデジモンで、わけもなく皆から嫌われています。そいでそんな彼が成長して認められる話かと言うとそうでもありません。本人の意志とは関係なく「世界の危険に直結する破滅因子」なので最期には自ら死を選びます。自殺ではないけど「世界のために自分を殺してくれ」と決心するのでわりと報われないキャラです。ラストではそんな軛からも外れて笑顔でトコモンのもとへ帰ってきますが、一旦死を覚悟して、実際に死んでるので、こんなつらい目ばかりに遭わせなくてもいいじゃないかと思います。だから判官びいきもあって私はドルモンがお気に入りです。苦しい決断で汚れ役を引き受けるオメガモンもかっこいいです。破滅に抵抗し弱者のために奮戦するウォーグレイモンも素敵です。おまえ死んだだろと思わせといてピンチ時に平然と再登場するメタルガルルモンの節操無い頼りがいも素晴らしいです。
でもマグナモン、おまえはだめだ。
ロイヤルナイツの中で唯一究極体ではなくアーマー体で、道具に頼った強さだとか、自分より格下相手に人質取って襲う卑劣さだとか、同僚のオメガモンにも秘密に独断専行する勝手さだとか、トコモン泣かしにだけは定評のあるクズデジモンなマグナモン。アニメ版となんだか性格が違うけど、アニメでも自分が常に正しい独善的と特別優遇されたえこひいき主役補正で、好きになれなかった奴なのでべつにこれでもかまいません。おまえはそういう奴なんだよ。


今日の帰りに中古の「デジモンストーリー・ロストエボリューション」ケース取説無しで400円だったので買ってきました。続編なので絵が綺麗になってるし、綺麗なおねえちゃんデジモンも増えてます。今度こそ美女ぞろいなチーム組もうと思って購入したのですが、よく考えたら女性型は腕力低いので敵を倒しきれず戦闘に手間取ります。同じ失敗を繰り返すところでした。