JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「昨日と明日の間」

2018-07-20 | 映画(DVD)
「"キネマ洋装店”コラボ企画 美しい女優・美しい衣装」

「昨日と明日の間」1954年 松竹 監督:川島雄三 35mm

民間航空会社設立に奔走する鶴田浩二をめぐる淡島千景と月丘夢路の恋のバトルを描く井上靖原作のメロドラマ。ユニークなセットや構図に川島雄三の実験精神が存分にあらわれた一作で、よろめき妻を演じる月丘は最高の美しさ。



何?この実験精神に富んだオープンニング。SF映画が始まるんかい?と思うほど。スクリーン映像バックやスクリーン裏側反転とか9年後の清順「野獣の青春」ちと思い出した。
本編でも靴元だけ映す演出とか銀座の地下から仰ぐ構図とか。

事業を立ち上げる事に燃え、明日の事業に移っていく男・鶴田浩二が主人公だけど、彼を取りあうバトルの女優2人ばかりが際立つ。

淡島千景。これまでにも随分と魅力を堪能させて頂き、大好きな女優さんだが、この弾正れい子は自分史上最強の最高。鉄火肌姐御はちいと厄介だがカッコ良くて可愛らしい。独りダンスから涙の仁義。短髪にファッション着こなしと流石や元宝塚。





滲み出る色気を有する人妻・月丘夢路のプラトニックよろめき。船上、機上、神宮の杜ともうドッキドキ。当時の女性の悲痛な叫びも。



鶴田浩二も飛びきり若いんだけど、若くてもあの口調だから古い奴。
オープニングの臭い演技は何でしょう。

金儲けにしか興味ない進藤英太郎が麹町の猿になるとこ酷くてウケる。






シネマヴェーラ渋谷

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