ハヤカワの翻訳に引き続き岡崎京子マンガ版
女流マンガ家で好んで読む(そもそもマンガ自体あまり読まなくなりましたが)のは何故か内田春菊、岡崎京子に杉浦日向子(この方はむしろ文章の方が好きだけど)ののですが、ブログ開設当初に本作の存在を知りマークしておりました。
映画上映に合わせて思い出しamazonチェックすると1円なので速攻。
カバーから取り出すとさながらバルトルの「吐きものに関する逆説」初版本と同様の赤い装丁が目を引きます。
実を言うと翻訳本を読んでいる間もこの岡崎京子版を想像しているので彼女の絵がピッタリ合っているというよりも脳内で勝手に合わせているって事なのかもしれないけど、何はともあれ、見事でとっても素敵なマンガ化。
悲痛な恋愛小説の漫画化でほぼ原作に忠実でありながら岡崎京子なりのお洒落な遊び心もチラホラ。
結婚式前の花屋の娘の行動とかちょっとした悪戯心が楽しい。
そして、ねずみ君が可愛いんだ。
コランとクロエの恋愛に焦点を当ててシュールで残酷な描写は極力控えていますが、これはこれで正解。
興味深い「心臓抜き」もあえて具現化はせず・・・
翻訳本ではキャラが不安定で掴みにくかったニコラ像もすっきり。これで好いや(安直だね)
本作中でも特に好きなこのシーンも・・・
ところどころ黒ベタ抜き文字で訳文を挿むことによってヴィアンの世界を損ねる事なく綴られますので、本を読むのが面倒な向きにはお薦めですね。
こちらのまとめ動画をエンドレスBGMにして読みました。
http://www.youtube.com/watch?v=iA21c-rrst0&list=PL0BF77BF9ED908ECF
女流マンガ家で好んで読む(そもそもマンガ自体あまり読まなくなりましたが)のは何故か内田春菊、岡崎京子に杉浦日向子(この方はむしろ文章の方が好きだけど)ののですが、ブログ開設当初に本作の存在を知りマークしておりました。
映画上映に合わせて思い出しamazonチェックすると1円なので速攻。
カバーから取り出すとさながらバルトルの「吐きものに関する逆説」初版本と同様の赤い装丁が目を引きます。
実を言うと翻訳本を読んでいる間もこの岡崎京子版を想像しているので彼女の絵がピッタリ合っているというよりも脳内で勝手に合わせているって事なのかもしれないけど、何はともあれ、見事でとっても素敵なマンガ化。
悲痛な恋愛小説の漫画化でほぼ原作に忠実でありながら岡崎京子なりのお洒落な遊び心もチラホラ。
結婚式前の花屋の娘の行動とかちょっとした悪戯心が楽しい。
そして、ねずみ君が可愛いんだ。
コランとクロエの恋愛に焦点を当ててシュールで残酷な描写は極力控えていますが、これはこれで正解。
興味深い「心臓抜き」もあえて具現化はせず・・・
翻訳本ではキャラが不安定で掴みにくかったニコラ像もすっきり。これで好いや(安直だね)
本作中でも特に好きなこのシーンも・・・
ところどころ黒ベタ抜き文字で訳文を挿むことによってヴィアンの世界を損ねる事なく綴られますので、本を読むのが面倒な向きにはお薦めですね。
こちらのまとめ動画をエンドレスBGMにして読みました。
http://www.youtube.com/watch?v=iA21c-rrst0&list=PL0BF77BF9ED908ECF
「なんて何にも考えてないスカスカの内容なんだろう」なんて考えちゃって。その頃は小難しい本ばかり読んでいた生意気な頃だったので。
さらに、当時はボリス・ヴィアンも知ってはいなかったし。
でも、今だからこそ、この人生観を理解出来るのかもしれないなあ、なんて思います。
確かにスカスカですね。何か80年代って感じもします。
岡崎京子さんの絵は好きです。