JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ビッチ スラップ 危険な天使たち」

2010-10-29 | 映画(DVD)
「ビッチ スラップ 危険な天使たち」2009年 米 監督:リック・ジェイコブソン

ストリッパーのトリクシー。麻薬売人のカメロ。高級娼婦のヘル。ゴージャス悪女3人組が、闇のフィクサーが隠した2億ドルのダイヤを略奪しようと砂漠に降り立った。隠し場所を吐かせるために拉致した男を殺してしまい、必死にダイヤを探す中、襲い来るサイコな邪魔者たち。そのたびに、女たちのキックや銃が炸裂、死体が増えていく。だが3人は、それぞれ大きな秘密を抱えていた。誰が敵で、誰が味方か? 驚愕の結末に向かって、バイオレンスが加速する!

ビッチなエロかっこいい3美人が砂漠で繰り広げるバイオレンスなんて「ファスター・プッシーキャット・キルキル」を想起させる内容なので期待はしないけれど公開を待ち望んでいた映画。

いや、これは期待していなかった分、楽しめました。中年バカオヤジには持って来いです。
ビーバスも思わずボヨヨ~ンという巨乳パイオツなビッチ映画。WOW! COOL!とB&B同様の童貞悪ガキになったつもりで嬉々として鑑賞。

エロといっても乳の谷間が限度で、途中、まったく意味不明に始まる3美女の水のぶっかけっこにしたって、いくら水浴びても乳首は透けない。映画が進むにつれスカート丈が短くなってくるけど、これもそれ以上の事はない。むしろある一線を守ろうという制作側のポリシーを感じるぐらいで、文句を付ける気にならない。それで充分なプレイメイツB級作品なのです。

スローモーション、画面分割マルチの多様は好みじゃないけど、徐々に時間軸を遡り、意外な真相が見えてくる展開はやや執っこく冗長ではあるけれど、回想シーンのチープな書き割りCGがアメコミを見ているような効果を生み、なかなか楽しめる。

後半のこれでもかというバイオレンスアクション。(女同士のタフなファイトを延々と回し続ける)お前、まだ生きてたんか~!の連続の二転三転展開がもう最高です。


ヘル(エリン・カミングス)
鼻血出てますが、リーダー格のこのビッチの正体は、なんと・・・
見せ場は回想アルプスでの活躍!
トリクシーへの愛は本物のようです。


カメロ(アメリカ・オリヴォ)
一見最も美形な彼女、キレると白目のおっかない顔で下品な言葉を連発。
人生で最高のFUCKはサーカスの見世物小屋影での一夜(当然レズ
修道女姿も見せるタフな格闘女神。


トリクシー(ジュリア・ヴォス)
このカットは凛々しいですが、唯一ナヨナヨ系なストリッパーちゃん。
砂漠の発掘作業中もスコップ使って尻突き出し、くねくね踊ってくれます。
登場するFUCKSならぬフュークスという名の保安官も彼女の大ファン。


スタント・コーディネーターとしてゾーイ・ベルの名も・・・

この映画は何と言っても50~60年代っぽい映像をコラージュしたオープニングとマイ・ネーム・イズ・キンキ(サイコな日本人女子高生キャラ・キンキ:怪しげな日本語を使いGOGO夕張を連想させるけれど、栗山千明ほど美しくないインディオ顔なところがまた良い)の歌をバックに尻を振るトリクシーのエンディングが実にカッコ良い。
OPとEDを見るだけでも価値あり。私としては完全にツボでした。リック・ジェイコブソン監督のセンスに今後も注目したくなります。



劇場ではビッチ割引、(割引条件は「女性3人であること」「『私たちビッチ系女子です』とビッチ宣言をすること」「できるだけビッチ風な服装であること」の3つ)なるものが話題になっていますが、この日は水曜割引で誰でも1000円の日でしたのでそのようなビッチなファッション女子の来場は無く、映画に集中できて良かった、良かった。

渋谷シアターN

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