JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「新・鍵穴・ 絡みあう舌と舌」

2019-06-21 | 映画(DVD)
「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in ラピュタ阿佐ヶ谷」

「新・鍵穴 絡みあう舌と舌」2005年 国映 監督:深町章
プリントタイトル「和服エロス 蔵のなか 淫靡な関係」

敗戦間もない頃、ある官僚の妻となった珠代は古い蔵の二階で夫が別の女と逢瀬を重ねているという疑いを持つ。突然現れた謎の青年が夫と女の情事を珠代に見せると約束するが・・・。江戸川乱歩的猟奇・幻想の世界を描いた岡輝男の脚本をピンク甲の巨星深町章監督が葉月蛍(現ほたる)とのコンビで映像化。


耽美、耽美。
和服エロスといっても時代設定は昭和21年という微妙な線。



基本、葉月螢のスローなモノローグで進行。
夫であるなかみつせいじの情の細やかな前戯に何故かバックに流れるバロック調の劇伴。と現実的には眠気との戦いを強いられるが、この世界観は嫌いじゃない。
青味がかったライティング。水面の反射。

レトロなミステリー仕立ては江戸川乱歩か山田風太郎か。

葉月蛍の妄想美女がイイ。
初々しく可愛い顔立ち長い黒髪とうらはらに微妙に緩んだ下肢がエロい。
長持ちの隙間から覗く愛らしいまなこから嫉妬殺意の形相。





ピンク映画に登場するだけで落ち着きを感じられる里見瑤子。本作では実体が・・・。

池田こずえと山口玲子の唐突感。これもピンクの醍醐味。濡れ場要員。ズロースに時代性。



ラピュタ阿佐ヶ谷




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