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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「札幌オリンピック」

2010-03-18 | 映画(DVD)
「映画監督 篠田正浩」

「札幌オリンピック」1972年 監督:篠田正浩

1972年2月に札幌で開かれた第11回冬期オリンピックの公式記録映画。競技者、記者や観客たちへキャメラを向けながら、開会式から閉会式にいたる11日間の熱気をそのままに伝えている。寒冷地で貴重な一瞬をとらえる撮影・録音の苛酷さは今も語り草になっている。

東京オリンピックの記憶はほんの微かなものですが、1972年の札幌オリンピックはバリバリ。懐かしい。
札幌五輪といえば「虹と雪のバラード」
当時、小学生たちは朝礼などで毎日のようにコーラスで歌わされたっけ。
私もずっと続けていたプロ野球のスクラップブックに、この期間だけ札幌オリンピック記事をスクラップしておりました。
嫌いじゃないんですよ、国民揃って盛り上がるイベント。
もう、あんな時代は来ないでしょうね。
70m級の興奮と90m級の失意。ジャンプ競技の難しさを思い知りました。
女子アルペンのナディヒの活躍、氷の巨人・アルト・シェンク、金でも目立たなかったベアトリクス・シューバ、大回転、回転の二冠を逃したトエニ・・・
リュージュ2人乗りがあんなに健闘していたとは知りませんでした。

今見ると、風船を飛ばすぐらいの開会式も質素で高感度大。

ウインタースポーツは種目も競技ルールもファッションも大きく様変わりしました。
当たり前です、38年も前の祭典。

スケート選手もスキー選手も皆、可愛らしいスキー帽を被っていてキュート。
やっぱりジャンプはこの当時の飛形が美しい。
距離競技もクラシカルスタイルで大変そう。
バンクーバーを見ていたら、一定区間クラシカルスタイルで滑る縛りとかがあるんですね。あれは良いです。
フィギュア・スケートはやっぱりコンパルソリー(規定)
テレビ的に地味で面白くないから廃れたんでしょうか。
しかし、コンパルソリーは記録映画的にはかなり面白い。氷を引っかくエッジの音。点数を掲げる審査員の見守る中での緊張感。
氷の妖精として人気を博したジャネット・リン。
適度な太さを保つ太腿の魅力は、キム・ヨナ、浅田真央らには無い物です。もちろん、渡辺絵美、伊藤みどりも持ち合わせていない魅力。
古いのでフィギュア選手のコスチュームがさぞ、野暮ったいかと思いきや、こちらも質素で可愛らしい。安藤美姫あたりももう少し考え直したほうが良くないか。

 




映画としては市川昆・東京オリンピックの演出を踏襲しているものの、あそこまで感動的ではない。比べちゃ可哀想。
リンクの氷を作ったという男性がリンクに頬刷りするようにチェックをしているシーンが差し挟まれたりする。
もっともっと、このような裏方さんの世界も差し挟んで欲しかったですね。そうすると165分の映画が益々、長くなってしまうか・・・

回転の旗門を雪上に描かれた音符に擬え、選手たちが楽譜を暗譜するかのようにイメージでリズムをとるシーンが印象的でした。

それにしてもやっぱり札幌オリンピックは寒そうでした。劇場や茶の間で観戦するに限る。

京橋 フィルムセンター

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