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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ニュージャック&ベティ」

2009-03-19 | 映画(DVD)
WE ARE THE PINK SCHOOL!
日本性愛映画史 1965-2008
=ピンク創世記=

「ニュージャック&ベティ」1969年 国映 監督:沖島勤 パートカラー作品。

若松プロで助監督を務めてきた沖島勲初監督作、結婚を控えた男女と親戚が集まり、歪な喜劇的世界が展開する。

登場人物はケンイチ。ケンイチの見合い結婚相手のお嬢さん。その両親。ケンイチの叔父夫婦。ケンイチの母親。
ブルジョア一族の崩壊を描くというのはよくある題材だけども、これは面白すぎ!

予備知識なく見たが、見合い結婚に何やら疑念を持つ婚約者との散歩。ケンイチの「結婚すれば何かいいことがぁ」という叫びから初夜への妄想へ行くあたりから、この映画の方向性にワクワク。何んなんだこれ?

映画だけでなく演劇として舞台にかけていただきたい。
また異形、妄執特集でラインアップすべき。

この手のものは前半のお上品なブルジョアの建前の世界と後の展開との対比が鍵になるんだろうけど、建前の世界から既に笑いを堪えるのに苦労する。
満州、戦争での夫の思い出を語り涙するケンイチの母親と、それを同情しながら聞き入る婚約者の母親。

そして酒のせいか、1人1人が少しづつ崩壊を始めて、笑えるのなんの。

叔父夫婦の所をわきまえない好色さ。婚約者父の妄想と幼児性。嫉妬に狂う婚約者母、笑い転げる婚約者。
その中でもケンイチの母が最高。老け役の女優さんの濡れ場も良いぞ。

終盤はお約束通り乱交へ・・・
とは言え、乱交はかなりおとなしめ。時代のせい?1969年11月3日の夜のお話です。

この映画世界では「ゾウさん」の歌はポピュラーなものでなくあることを象徴する歌。

脚本は沖島勲と出口出(足立正夫)

渋谷 シアターイメージフォーラム

・・・・・
TOPの画像は映画ではなく

「ニューロック&アンダーグラウンド」

混沌と衝動!日本のロックとジャズが生まれた瞬間の衝撃。全世界が渇望するLate60’s~の秘蔵音源が遂にリリース。若松孝二作品に残された映画用音楽テープから最新リマスタリングで収録!

収録作品
裸の拳銃(1969年)
大和屋竺監督『毛の生えた拳銃』(1968年5月)
林静一監督『夜にほほよせ』(1973年4月)
沖島勲監督『ニュー・ジャック・アンド・ベティ』
足立正生監督『女学生ゲリラ』(1969年5月)他

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