JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「8 1/2」

2008-07-23 | 映画(DVD)
完全修復ニュープリント版 「8 1/2」はっかにぶんのいち OTTO e MEZZO

1963年 イタリア 監督:フェデリコ・フェリーニ

リアリズムの世界から、夢と現実が溶け合う幻想的な世界へ。フェリーニの大きな飛躍となった記念碑的作品。

映画監督グイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は湯治場に療養にやってくる。新作の撮影準備を進めてから5か月が過ぎ、クランクインが遅れているにもかかわらず、愛人や妻、知人たちの幻影に悩まされ映画の構想はまったくまとまらない。療養中も亡き両親の姿や少年時代の思い出がよみがえり、彼は混乱してしまい・・・

実はフェリーニはビデオで観た「ジンジャーとフレッド」で完全に参らされてしまったのですが、実際にはあまり観ていません。毎度の事ですが・・・

もう冒頭のぎっしり詰まった渋滞のシーンから完璧なる構図と描写に巨匠の恐ろしさを充分に満喫。

スランプに陥った映画監督の逃避的妄想世界がたまりません。
とくにご幼少の思い出なんて笑劇的ですね。 アサ・ニシ・マサ。ガキどもはピョンピョン上下に跳ね回るのだ!

マルチェロ・マストロヤンニを取巻く美醜とりまぜたイタリア女の面々の個性的で魅力あふれることといったら・・・・イタリア語でけたたましくまくしたてる女共の迫力にフェリーニともどもMッ気がムクムクと気持ち良いのでした。

それに輪をかけるニーノ・ロータのバカバカしくも騒がしげな音楽がまた良いのです。

正直言って途中少し眠りましたが無問題でした。

映画監督でなく小説家であれば筒井先生の世界に通じる物も感じたり・・・

虚構的演劇的祝祭的傑作に魅了されっぱなし。

ああ、サラギーナのルンバがぁぁぁ・・・



現在シネマヴェーラでも「イタリア万歳」でフェリーニの作品がかかってるけれど、多分観に行けないでしょう。残念。

渋谷 シアターイメージフォーラム

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