JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ツングースカ・バタフライ -サキとマリの物語- 」

2020-01-07 | 映画(DVD)
「ツングースカ・バタフライ -サキとマリの物語- 」2018年 マメゾウピクチャーズ 監督:野火明

サキは勤め先の工場で過去の過ちがばらされ自主解雇の目に遭う。それは悲しい出来事でもあるがどこか慣れた日常でもあった。ある日、コンビニで万引きしたマリを助けるサキ。シングルマザーの母に阻害されながらも愛情を求めてやまないマリ。サキと同じように心と体に傷を負う少女だった。サキはマリの純粋さに触れ、二人の間にいつしか友情が芽生える。しかし、マリの母が特殊詐欺グループのボスの罠にはまり、マリにも魔の手が襲い掛かろうとした時、サキの怒りは遂に自ら封印した過去を振り払い、反撃に出るのだった。

和製パム・グリア、亜紗美姐さんの引退作。



彼女の歯磨きシーンで幕開けだが、キレキレのアクションが背景にあるからか、この人、ホント絵になる女優さんだなとあらためて思う。
悪役どもを武器いらずで殴り蹴り倒す亜紗美の勇姿をしっかり焼き付けておきたい。

悪役ラスボスの長髪、笠原竜司も敵役としてこれ以上ないマッチョ。鑑賞の日は笠原竜二に黒板七郎などムサい男優陣の登壇となったが、共演は久しぶりだそうで(「おいら女蛮」かな?)まだアクションへの方向へは「やりたい」という意思のみの頃だったとか。動ける亜紗美がここまでのアクション女優に育ったのだな。





えくぼの可愛い子役、丁田凛美ちゃんに悲しい運命が待ってないかとドキドキ。映画だから最後は大丈夫とは思っていても、鑑賞中はとってもいや~な気持ちになる。
それは、施鐘泰の工藤がホント胸糞悪い悪役なんだもの。

子育てに問題ある母親役の加藤理恵。
微かに覗く母性の瞬間の表情が良かった。



亜紗美を失う穴はあまりに大きいが、丁田凜美の発見は明るい明日だ。
いづれにしても僕らは日本一のアクション女優を失う事になった。
春先、しじみさんとの対談で明かされた引退の理由。B級映画ファンとしては複雑でやるせない気持ちにもなろうというもの。

亜紗美 主演・引退作『ツングースカ・バタフライ〜サキとマリの物語〜』、ハンブルク日本映画祭のオープニング作品としてワールドプレミア上映!!



渋谷 ユーロスペース

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