JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

~晴豆 生音 Live Series vol.1~ カネコアヤノ 弾き語り

2024-03-07 | 音楽
晴れ豆の企画で完全生音を神奈川県立音楽堂という大きな箱でやるというのを聞いて少し不安になった。
生音なので少しでも前方の席を、と先着販売のチケット「座席を指定して申し込む」にチャレンジ、まだ前方2列目くらいが空いているので指定すると「他のお客様が確保中です」でやり直し、そんな事を3回くらい繰り返して、漸く前から2ブロック目(前からほぼ真ん中らへん)最前下手サイドを獲得する事ができた。座席を指定しないで申し込んだ方が両席を取れたような気がする。欲をかいてはいけないね。
通常の公演なら文句無いところ(足も伸ばせるし)だが、果たしてどんな聞こえ方をするのか。
生音といえば昨年11月、リキッドルームで「わたしたちへ」1曲だけ披露してくれている。あの時は前方だったから良かったけど、流石にPA使いの曲の後の1曲生音だったので、迫力の差を感じてはいた。当たり前だ。満員の後方聴衆者たちにはどんな感じで聞こえてるんだろうかと思ったものだ。

神奈川県立音楽堂というのは全く知識が無かったが調べていくとかなり途轍もなく音響効果の良い箱らしい。だよねー。そうでもなきゃ無謀な企画すぎる。
これは楽しみになってきた。

神奈川県立音楽堂
築70年の日本最古の本格的公立音楽専用ホール。モダニズム建築の巨匠・前川國男設計によるロンドン・ロイヤルアルバートホールをモデルにしている。壁や天井、舞台の音響版に至る全てを木で設えるというこだわりでその特徴的な音響効果は、当時世界の音楽家から「東洋一の響き」と称えられたという。「木のホール」の愛称でも親しまれる音楽堂が誇るアコースティックな響きを最大限に生かした完全な生音公演。日常の喧騒を離れ、バイオリンの中にいるような甘美な音響体験だというのだからもう大変。

開演前の経験したことのないような静寂。皆、固唾を飲んで主役の出を待っている。
ここでもう一つ心配なのは、この時期故に花粉症の発作が出たらどうしよう。鼻水はマスクの内で垂れ流せばよいが、一度くしゃみが出てしまうと3,4連発は当たり前という状況。現に行きの東海道線車内で4連発出たし。これ、マフラーとかをサイレンサーにしたとしても顰蹙買うよな。心配。

演奏が生音だというので、聴く側も何故かノンアルコールの状態で聴きたいと思い、せっかく晴れ豆さんが用意した美味しそうなアルコール類も注文せずに臨んだ。

いよいよ登場、拍手で迎えられる本日の主役。場内の拍手の響きが他のホールとはぜんぜん違うじゃない。

とはいえ、大きな会場での生音。いつもより身体から振り絞るような感じで大きな声で歌う。最初の2曲で、「これ最後まで持つのかしら」と心配になったが、3曲目にしっとり系の「朝になってゆめからさめて」そこからは選曲も演奏も圧巻。普段の弾き語りよりも明らかにアクションが大きく、ついには椅子から立ち上がらんばかりになる。聴く側はどうかというと、いつもは弾語りでもご機嫌な曲なら身体を小さく揺らしながら楽しんだりもするのだが、この日は背筋を伸ばして微動だにせず聴きいってしまった。ステージで静かにも熱く暴れる主役と受け取る側の体勢のギャップが何だか面白い。
閏年229。とても貴重な音響体験をさせて頂いた。

カネコアヤノの楽しみ方は弾語り、バンドセット、プラス・サポートと楽しみ方の違うバラエティに富んでいるのだが、そこに新たに生音弾語りというジャンルが加わったような感慨。

最後には新曲も披露(昨年のBillboard Liveでの新曲とはまた別)キラーワード満載の新曲、勝手につけるタイトル遊び。迷った挙句「最近は」に決定w

終演してみれば心配したくしゃみ発作も全く起こらず。それだけ集中していたのか?やはりカネコアヤノの音楽は免疫力高める効果があるのか?

2024年カネコ初めは、今までの弾き語り公演ではピカ一だったような気がしてる。

~晴豆 生音 Live Series vol.1~ カネコアヤノ 弾き語り
神奈川県立音楽堂
2024年2月29日


わたしたちへ
セゾン
朝になってゆめからさめて
栄えた街の
車窓より
やさしい生活
エメラルド
タオルケットは穏やかな
明け方
週明け
閃きは彼方
グレープフルーツ
祝日
燦燦
新曲(最近は)












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