函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

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愛の予感―「静」から伝わる「動」―

2007年12月07日 | 2007
 映画祭一日目のラストを飾ったのは、小林政広監督作品の『愛の予感』。この作品では、14歳の少女が同級生を刺殺したという事件を背景に、その事件の加害者の母と被害者の父とのその後の再生の様子を映し出している。
この作品の大きな特徴は「静」である。多くの映画では、ワンシーンに多少の会話は盛り込まれているが、この映画では冒頭のインタビューシーン、中間のインタビューシーンを除いては、ほぼ「会話」がない。「会話のない映画」と聞いて違和感を覚える方も多いかもしれないが、この映画を見ていただければ分かるように全くと言ってよいほど違和感は覚えなかった。2人の日常生活を、カメラのレンズを通して垣間見ているような気分になる映画であった。
最後のシーンで、この2人が何を感じ、今後どのような関係を築いていくのか……2人の今後は、見た人の想像にお任せしよう。


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