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函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

函館港イルミナシオン映画祭開催期間中情報をリアルにお届けする「イルプレ」です。

「監督」池内博之 ~ 13の月と空白の一日

2005年12月06日 | 2005
 1年を13か月に分けた暦がある。潮の満ち引きで換算すると一月は28日になる。そして、13の月の暦の上では1年のうち何日でも何曜日でもない空白の1日ができる。その空白の日にはそれまでのすべての矛盾が形になって現れ,その反動で世界のつじつまは一気に合う。それでつじつまが合ったら世界は元に戻る。

 だれも意識をせず,でもきっとだれの中にもある空白の1日をモチーフにもどかしいほどの純愛を描いた,痛いほど切なく優しい映画「13の月」。実はこの日がワールドプレミア!
 
 池内博之監督は,3年前のイルミナシオン映画祭に「ロックンロール・ミシン」で俳優として来函,そのたときの弾けたイメージとは一転,今回は少しナーバスな御様子。

 舞台挨拶では開口一番「すごく緊張してます・・・・。」。

初監督の苦労は?
「どう作っていくか,どう観客を引っ張っていくかを考えたけど難しかった。俳優の気分を尊重して撮ったつもりですが,周囲が『どーすんの,これ』って空気になって,みんなが敵に見える一瞬がありました(場内笑)。」

俳優さんとの対応は?
「友達でも割り切ろうと,柏原君とは同年齢だけど絶対敬語。あえて壁を作りました。」

監督御自身も出演されていましたが。
「前日までキャストが決まらなくて仕方なくやったんです。頭の中は次のカットのことで一杯一杯でテンパってました。」

特に気を付けたことなんてありましたか?
「死に関する場面ですね。死を扱うのは責任重大なのでちゃんと撮らなきゃと思いました。」

次回監督作はいかがですか?
「もう最初で最後かもしれない(場内笑)。でも,撮るならコメディ,15分くらいでできるだけ短く。」

俳優としての今後のお仕事は?
「『全身と小指』という作品で大杉黽さんと共演します。役どころは,禁断の愛,自分の妹を好きになるという。(キャーッ!!と場内どよめき)」

 俳優池内博之のアクティブなイメージとはちょっと違い,古風とも言える純愛を描いた本作については,古風というより主人公ははっきり言えない感じで,なかなか前に進めない性格だと語り「自分もそうかも・・・」とちょっと気になる一言をぽろり。
 俳優として,そして監督として今後ますます目が離せません!!(陽子)



生きる痛みと叫び ~ ジーナK

2005年12月06日 | 2005
「朝からこんなのをかけていいのか不安だったんですが・・・。」
 藤江監督の最初の言葉に会場は拍手で応えた。
 伝説のストリッパー・カトリーヌ(石田えりさんメチャクチャ綺麗で格好いい!)とその娘,ジーナKことかやの(SHUUBIの歌声は心に疵を付ける)の葛藤と彼女らを取り巻く人々のひりひりと痛むような「生」の物語。
「生きる」ことを伝えたかったという藤江監督,悲劇的過ぎないかという声に
「どんな状況でも這いつくばっても生きていくというのを描きたかった。癒しが流行っているけど癒しなんて本当はなくて,一生懸命生きようという人間に初めて幸せな時間があるんじゃないかと思う。」
 女たちは強くたくましく,弱くて情けない男たちを愛する。どんなに痛めつけられても泣き言も恨み言も言わない。
 「なんでこうなるんやろね。」ninaのその言葉は諦めに似ている。でも,それは「仕方ない,ここからまた始めよう。」という決意。どんなにつらくても立ち上がる彼女らに与えられたラストシーンは痛いけれども,暖かな希望の光が見えた。
 舞台となり,また多くのアーティストを輩出する博多の街を藤江監督はリバプールになぞらえてあえて「辺境」と呼ぶ。そこには,うなされる熱のような何かがある。本作も企画後行き詰まっていたものが博多の街を歩き,博多弁で脚本を書き始めたら進んでいったという。 
 ところで,クライマックスのジーナとカトリーヌの母娘対決のシーン撮りの日は,奇しくもSHUUBIの誕生日,おまけに撮影衣装もその日にあがってきて,彼女のウキウキした気分がカメラに映ってしまう。そんなとき石田えりさんから「こんなちゃらちゃらした主役の映画で裸になるほど落ちぶれたと思われたくないのよね。」と一喝。(その後撮られたシーンは映画で御確認ください。)場の空気を変えるベテランの計算し尽くされた一言に映画撮影現場の醍醐味を感じたというエピソードも披露してくれた。(陽子)


『ニライカナイの手紙』で、トークde北海道。

2005年12月04日 | 2005
今日はちょっと趣向をかえて、ニライカナイからの手紙」を観た直後に、
鼻を赤くしたイルプレ班女性3人のトークをお届けしますよ。
わたしたちのトークなんて聞きたくないって?あー、痛いところを(笑)
でも少しの時間だけお時間くださいませね。

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「良かったよねー」
「つい泣いちゃった。展開何となく分かってたんだけどなぁ。」
「あのクールなNさんも泣いたんだって!」
「えっ!でも、佳境に入ったらあちこちで鼻すする音がしてたもんね。」
「司会の方も号泣してた」「私もヒトのこと言えないけど(笑)」
「蒼井優ちゃんがとにかく良かった。ピュアな感じがね。」
「あのまつ毛を見ただでも胸がキューとなる。」
「うんうん、素朴な雰囲気がいいの。あと、カイジ役がいい感じだった。
 優ちゃんの風希が好きなんだけど余り本気にされなくて、でも違う女の子には
 思われて、じれったいんだけど良い奴なんだもの。」
「あー、そうね。俺がおっかぁを探してやるさーってとこジーンときた。」
「沖縄のイントネーションとか言葉って可愛いよね。みんなで協力しあうって意味の
 "うつぐみ"って言葉は良い言葉だったな」
「やはりその土地の味が出る映画ってとても好き。そういえば、道をホウキで
 掃いているシーンがたくさんあったけど、何を掃いていたんだろ?わかる?」
「竹富島では毎朝、島民の方が家の前をほうきで掃き清めているんだって。」
「あ、そうなんだ!知らなかった!キレイといえば、映像もとてもキレイだった。
 冒頭の海とか、ガジュマルの木とか」
「あー、冒頭の海のシーンは素晴らしかった!幸せががしがし伝わってきた。
 海の青さがまた儚げで、でも永遠で。」
「あとね、島のおばぁが"自分の信じたいことを信じればいつか真実になる。"って言う
 のも好きだなぁ。沖縄って何でも叶いそうな気持ちになるよね」
「うん。北国とは違うのね。憧れちゃいます。
 あ…、あとね話は変わるんだけどじじぃがさー」
「え!違うっておじぃ…おじぃだよ。」
「そうそう、そのおじぃ。そのおじぃと風希って、イマイチうまくいってない
 感じでしょ?
 でもねそれをつなぐ唯一のものがあの"ニンニク煮"だったような気がするんだけど、
 それについてはどう思う?」
「ニンニク"漬け"だよ!(笑)なんだか「8月のクリスマス」のビデオの録画の仕方を
 メモに残すシーンを思い出した。風希が西日の射す部屋でポリポリ食べるシーンは
 沁みたなぁ。きっと風希の味と同じ味だっただろうね。でも少しだけ不器用な味なの。」
「あれ、食べてみたいよね。」「うん、食べてみたい!」
「行ってみたいなぁ、竹富島」
「あ、でもさっき監督もおっしゃてたけど、あの郵便局も、あの郵便ポストも実際には
 ないんだってね。」
「そうそう、残念。でも主要キャスト以外は全て島民の方々っておっしゃってたから、
 あのおばぁたちにはばったり会えるかもね。」
「やっぱり行こうか、竹富島に」
「行きたいね」「行こうよ、いつか」

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不思議な魅力のある映画でした。いつのまにか、竹富島のあの雰囲気に飲み込まれていました。
「おっかぁ!」と海に向かって叫びたくなる、そんな映画。
それにしても蒼井優ちゃんて、ほんといい女優さんになったなぁ。
彼女の演技の力は、人の心を揺らします。熊澤監督、まなべさん、優しい作品を
ありがとうございました。またぜひ函館においでくださいね。

内田監督の職人技「運命じゃない人」をナメンなよっ!

2005年12月04日 | 2005
 シナリオ。それってやっぱり映画の核だ。核であり、芯であり、中枢。錯綜した時系列を巧みに操り、一分の隙もない完璧ともいえるストーリー展開は、内田監督の揺るぎのない自信が伺える。なんなの、この強烈な引力は!緻密すぎるほどに計算しつくしたシナリオにはただただ唸るのみ。けれど決して難解ではない。むしろものすごくストレートに単純に観客に伝わってくる。随所にちりばめられた笑いの小技。これがまた痛いほどツボにはまる。天才ではないのか、この監督は!「面白かった」だなんて一言では決して片づけられない。面白すぎる。面白いの通り越して、わたしは一瞬天国をみた。昇天。

ということで、その「天才」内田監督のインタビューを公開します。

---現場を経験せずにいきなり監督をやられたとか?

そうなんです。何にもわからないまま監督をやることになりまして。実は助監督のサードも現場が初めてで、助監督のセカンドがサードに教えてるのを、僕が横で耳を大きくして聞いて勉強してました(笑) これが噂に聞くロケハンか!と心の中で思ったり。
 
---函館は初めてですか?

いえ、高校の修学旅行で一度きました。そのときは自由時間の間、ずっと映画を観てましたよ。「その男、凶暴につき」とか「メジャーリーグ」なんかを(笑)

---暴力を排除した作りになっていますが意図はありますか?

ヤクザさんて実際に会うと優しいんですよね、実は。僕たちは逆にヤクザさんのイメージというものをディフォルメして作り上げていると思うのですが、違う一面をディフォルメしたかったんですよ。

ここからはイルプレ班が独自に聞いた監督のインタビューです。

---高校在学時に映画を目指したと聞いていますが、きっかけは?

映画監督になりたいと思ったのは小学生の頃なんです。その頃から「将来の夢」は映画監督と言ってました。きっかけはジャッキーチェンの「プロジェクトA」のNG集を観たときです。でも本格的に決心したのは高校の時にチャップリンの「サニーサイド」という短編を観たときですね。

---この作品でもっとも苦労した点は?

予算がなくて、とにかく「削る」という作業が多かったこと。この映画の第一稿は、実は一晩ではなくて二晩の想定だったんですけれど、それをそのまま映画にすると、一億ぐらいかかっちゃうので、とにかく削りに削りましたよ。

---その削った部分を少しだけ教えてください。

宮田は実は合気道の達人という設定だったんです。自分からなにもしない人間だけれど、いざかかってこられるとめちゃくちゃ強いという。最後のほうではアクションも盛りこむつもりだったんですけど、これもバッサリ削りました。でも削ったことでスッキリして自分としては気に入っています。

---音楽もとても良かったです。

これは作曲家の友人が全て担当してくれました。映画が出来上がってからそれを観てもらい、曲を書いて、自ら演奏もしてくれたのです。今回は効果音的な音楽の使い方をしたかったんですよ。

---次の作品の予定などは?

いま脚本を書いているところです。漠然としたアイディアがあって、その辻褄を合わせていくといったスタイルでやってます。

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内田監督の言葉のセンスが好き。「電話番号をなめんなよ」シビレタ。
そして監督の小ネタが好き。「ナタデココ」「自転車のベル」「固まった手とつま先」「組長デンワデス」「タクシーの運転手さん」全てがツボだった。本編とは全く関係のないところで思いっきり楽しんでいる感じ、こだわった演出、台詞の印象力、わたしにとってはまさに日本のビリー・ワイルダー。今後、日本の映画の新しい流れをつくり出していくのは、まさに内田けんじ、この監督に他ならないでしょう。今、確信。(み)

リピーターを愛する男!

2005年12月04日 | 2005
香川県出身・・・大のうどん好きの本広監督がこの函館にやって来た。
「映画撮影中監督は、美味い食べ物の事ばかり言ってる事が多いんです」と語ったのはメガネを外すとやけに二枚目で、ドキドキしちゃうこと間違いなしの主演のムロツヨシさん。(彼は映画と同じようにタンクトップで登場してくれました。ブラボー!)
監督自身「丁度美味い物がある函館っていいなぁ~と、思っていたところを呼んで頂いて・・・」なんて嬉しいことを言ってくれます。
そんな本広監督の「サマータイムマシーンブルース」は下北沢の劇場で上演された劇団「ヨーロッパ企画」の芝居にほれ込んで、タイムマシーンをテーマに映画を作りたいとばかりに出来た映画との事。

そんな本作品ははファン心をくすぐる、
「きたなぁ~~~きたなぁ~~~本広監督ぅ~~~っ」と思えるものでした。
スクリーンのあちらこちらに張り巡らされたリンクの数々。
マニアックな監督・・・それが本広監督なのか・・・と思っていました。
ところが監督から聞かれた言葉は、リピーターを意識して作っているんだ・・・という言葉。
そうなんです。監督のファンをくすぐる映画創りの源は、ファンを意識して楽しいものを作りたいというサービス精神・・・。
しかも並々ならぬサービス精神の賜物なんだと気付かせてくれました。
ファンを、リピーターを愛する男・・・。
そこが映画に愛される稀な監督なのだと改めて思う。
そして監督の映画は誰よりもファンの心をつかんでしまう。
監督素敵です!

そんな監督は今回監督と初プロデュースを手がけたとの事。
その中で何よりも楽しかったのはキャステイングを思いのままに決めることが出来たことだとか・・・。
そして苦労というか不安にさせられたのは、自分の意見が何もかも通ってしまう不安・・・独裁者、裸の王様になってしまうかもしれない不安だと言う。
そこはファンの事を第一に考えてくれている監督ならではお言葉。

本広監督のそうした映画に対するものの考え方は、全てのものに愛着を持って接することにあるように思います。
なんたってこの函館での滞在も、何かを吸収するぞ・・・
というのが伝わってくる。
ムロツヨシさんを伴って食べ歩く予定を立てている本広監督のかわいさったら・・・半端じゃありません。
この函館を食いしん坊万歳風に食べ歩いてる監督とムロさんの姿が浮かんできて、思わずにんまりしてしまいます。

さてさて、そんな本広監督の次回作は映画の中で何度も登場したお店の名前に関係すると・・・監督が上映後、舞台でおっしゃっていまいしたね・・・。
もちろん・・・そこはインタビューさせて頂きました。
その作品のタイトルは「うどん」。「うどん」です!

その「うどん」に関連してこの場で問題を出させてもらいます?
映画に登場したうどん屋の正式な名称はどれが正しいでしょう?
「まついうどん」と「松井うどん」・・・・。
観たあなたは記憶をたどり・・・観ていないあなたは、
これから、チェックすることをお薦めします。
さ~~~~て、ドキドキしてきたでしょう?
リピーターを愛する男の術中に、まんまとひっかかってみましょう!(まつい)

名前を呼んで~ジェニファ

2005年12月03日 | 2005
 「呼ばれない名前は哀しい」
 親も無く呼ばれるべき名前を持たなかった少女と、親を殺し呼ばれるべき名前を失った少年。片翅だけでは飛べない蝶が半身を求めるように惹かれあう二人。石に変えられた少年の涙でいっぱいになった涙石の伝説になぞらえた切ない物語の中にも思わず吹き出すユーモアが散りばめられる。
 「切ないところは三枝健起監督のカラーで、笑いの部分が本来の今井雅子のカラーなんです。」
 今井雅子さんといえば「パコダテ人」をはじめイルミナシオン映画祭とは並々ならぬ縁がある人。
 今回の作品とは「パコダテ人」の前田監督絡みで出会ったという今井さん、「縁は信じるほうなんです」。
 今回は監督がアマゾン原産の、中にちゃぷんと水の入った本物の涙石まで持っていたというから驚く。確かに出逢っても縁がなければつながらない。
 本作でも突然、田舎の寺にホームステイにやってきたジェニファが膠着した周囲に波紋を広げ、何かが少しだけ変わってゆく。心を閉ざし道端に置き去りにされた涙石が隆志なら、波紋を起こす小石ジェニファもまた涙石。
 ジェニファが消えてしまう哀しいラストにはメールで「なぜ?」の嵐だったそうだが、「痛みと引き換えに無償の愛を教えるために来たことを表現したかった。」ということで消え案はA~Hくらいまであったとか。
 それでも、最後に羽ばたく蝶に、そしてエンドクレジットの後のワンカットに、見えないけれどそこにいる人を見出すだろう。そして思い出してほしい。
「名前があれば呼んでもらえる」ことを。(陽子)

マジやばい、まずい、困っちゃう!シンポジウムって?

2005年12月03日 | 2005
 美しい金沢の街並みとしっとりとした人々の営みを綴った、青山真治監督の「秋聲旅日記」。
 金沢のミニシアターと近隣商店街で企画、全国公募したシナリオから学生が映画を撮るワークショップで監督自身が撮ったのがこの作品。本作でもコンビを組む青山監督とたむらまさき撮影監督は10年来のパートナーで、来年1月末に次作の上映も決まっている。「エリ、エリ、レマサバクタニ」。神よ、なぜ私をお見捨てになったのですかというタイトルについて問うと、今の世界情勢そのもので、思わずつぶやきたくなる言葉だからと答えた。常に問題作を提起するシニカルとも思える姿勢、一見近づき難いスタイリッシュなルックスの下に、世界を憂える暖かい眼差しを見た。
 空港からまっすぐ会場入りした青山監督に無理を承知で函館の印象を聞いてみた。「育った町にあった路面電車が今も走ってるので、懐かしい気がします。」

 そして続く「田んぼdeミュージカル」。関係者の平均年齢は74歳、カメラマンは85歳!
 自分のおじいちゃん、おばあちゃんが頑張っているようで、最初はどきどきしながら見ていたのに、輝くばかりの笑顔にいつしか引き込まれている。ちらりと盗み見た撮影指導の崔洋一監督の横顔も嬉しそうで幸せそう。関係者だれに聞いても「楽しくやらなきゃ続かない。」地方発映画成功の鍵を既に手にしている。印象的だった昔の結婚式の場面。のし付きの一升瓶を持参し酒をもらう。後で伊藤好一監督は、昔の習慣、文化をも映画に残すことの重要性を熱く語ってくれた。

 短時間ながらも盛り上がったシンポジウム「映画を創る映画祭」から印象的な言葉をピックアップ。

 崔洋一監督:言い出しっぺは自分。商業映画でも否でも、やろうと言ったときから映画は始まる。うちのプロデューサーは人たらしで(笑)リクルートするけどケアもする。作りたいんだ、作るんだという気持ちを共有すること。自分の中に秘めるだけじゃいけない。立て!走れ!

 斎藤プロデューサー:とにかく老人パワーがすごい(笑)撮影はホームビデオ、振り付けは保母さんが12パターン用意、音楽は地元のバンドと地元の力で出来た映画。崔監督は年寄りには優しいけど自分だけはよく怒られてたので見ると涙がでます(会場大爆笑!)

 青山真治監督:「田んぼ」はヤバいですよ。日本中でやりましょう!とにかくやったモン勝ち!言い出してやっちゃったら最後までごまかして、次もよろしくってのが上手いやり方だけど、そこに達している斎藤さんは既にプロ。監督もカメラも僕より映画のことを知ってる、悔しいから年の功と言っちゃうけど(爆笑!)みんな映画のセンスを持ってるんです。まずいっすよ、やばい、困っちゃう!

 ってなわけで、やりたくてしょーがない人たちが集まって共感できれば何でも出来る!

 おまけ。「ヤバい」を連発していた青山監督、三次会会場ではギターを抱えて居眠りするも、その姿さえも様になり、居合わせた映画関係者からは羨望の眼差しが…。ほんと格好いいんです。ヤバいです。(陽子)

ここから始まる!2005函館港イルミナシオン映画祭開会式&シナリオ大賞授賞式

2005年12月03日 | 2005
 開会式はいつも特別な緊張感と浮遊感の中にある。朝早くからずっと見ている方,今この場に駆け付けて来た方,今回の映画祭に携わった方。そんな方たちのおかげで迎えられる12回目の開会式に際し,米田実行委員長からまずは感謝の言葉。そして残念ながら去年この場所で制作発表をした「狼少女」の上映が叶わなかった事情を声を詰まらせつつ報告。「頑張れ!応援してるぞ!」会場からの声援は,スタッフ全員の耳に確かに聞こえて消えることはない。

 そして,シナリオ大賞授賞式。「Losstime Summer」の三浦健志さん,「最果てのビッグエンド」の松本憲幸さんが見事優秀賞に輝きました!残念ながら今回はグランプリ該当作はありませんでしたが,授与式に先立ち,最終審査員で本日のプレゼンターでもある崔洋一監督よりシナリオ大賞の講評がありました。
 「今回最終審査に残った11本は,世相を反映してか描かれているのはどれも小さな世界。小さな世界からもっと広くて動いている世界を見てほしい。」キィワードは「世界に広げろ,大風呂敷!!」
 受賞者のお二人には,崔監督から賞状と賞金が,そしてエプソンの酒井氏から副賞であるEPSONドリーミオの目録が授与されました。

 お二人のヨロコビの言葉は…
「崔監督の言葉が心に残りました。もっと世界に目を向けます!」(三浦さん)
 「最初はグランプリがいいなぁと思ってましたが,今はドリーミオいいなぁと。風呂なし6畳間が映画館!(会場爆笑)」(松本さん)
 その後,ディレクターのあがた森魚から「狼少女」の顛末の説明が。そして,「授賞式なんていうけど,映画祭が偉いんじゃないし,賞ももらうもんじゃない。選ぶとか選ばれるとかじゃなくて,一緒にやるんだ!」。
 そう,イルミナシオンはみんなで楽しむ映画祭!3日間,一緒にやりましょう!(陽子)


入場整理券発行のおしらせ

2005年12月03日 | 2005
12月4日[日]13:00~『ライフ オン ザ ロングボード』(ゲスト大杉漣)、同15:40~「13の月」(ゲスト池内博之)の2本のプログラムにおきましては、事前のお問合せが多くよせられていることから、会場収容人数の都合上、入場整理券を発行することとしましたので予めご了承願います。

■配布日時(2作品とも)
 当日4日朝10:00~
■配布場所
 函館山ロープウェイ山麓駅の映画祭受付
■注意事項 
・2作品とも同じ列で配布いたします。
・入場券を提示頂きます。前売券をお持ちでない方はその場でお買い求め下さい。入場券1枚につき、観覧希望の作品の整理券1枚を発行します。
・整理券は先着順でなくなり次第終了となります。
・クレモナホールは全席自由席ですので、整理券をお持ちであってもホール到着順に整列入場となります。


オープニングパーティだフォォォ!

2005年12月03日 | 2005
粉雪の舞い散るなか、函館山山頂でオープニングパーティが開催されました。ゲストの方々、スタッフ、そして一般のお客様が、同じ時間を共有する贅沢なひととき。そのナビゲーターは、お馴染み、高市さん、小林さんの絶妙なコンビ。いつもいつも場を盛り上げてくれてありがとうございます。ほんと頭が下がりますm(_ _)m

パーティの第一声は、今日一日大活躍だった崔洋一監督。「とにかく楽しみましょう!」とビールを掲げた監督は、プログラムを終了してホッとされたご様子で、こぼれんばかりの満面の笑み。監督今日一日、本当にありがとうございました!

乾杯のあとは来ていただいたゲストの方々に、一言づつコメントをいただきました。
今日はその様子をダイジェストで。

*かわなかのぶひろ監督(『映像書簡』)
「どんどん(映画を)制作して下さい。僕も頑張って作ります」

*たむらまさき撮影監督(『秋聲旅日記』)
「85歳が頑張っているんだから、まだまだわたしも頑張ります(笑)」

*首藤幹夫監督(『幻燈會』)
「バスとJRを乗り継いで15000円でやってきました。
 もとは十分とれました!」

*佐藤真監督(『阿賀の記憶』)
「小林三四郎とはイトコ同士なんですけど…(一同どよめき)
 今日は相当一生懸命飲みましょう!」

*斉藤征義さん他『田んぼdeミュージカル』の皆さま
「田んぼ~で数多く受賞し、賞金までいただきましたので
 『田んぼdeファッションショー』も作ってしまいました(笑)
 そちらもぜひよろしくお願いします!」

*熊澤尚人監督・まなべゆきこさん(『ニライカナイからの手紙』)
「(熊澤監督)実は自主映画でこちらで上映したことがあるので
 9年ぶりになります。明日の『ニライカナイ~』ぜひよろしくお願いします」

*今井雅子さん(『ジェニファ 涙石の恋』)
「明日『ジェニファ~』を上映します。どうぞご覧になって下さい」

*内田けんじ監督(『運命じゃない人』)
「明日朝一番ですけど、ぜひ観に来て下さい!」

*本広克行監督・ムロツヨシさん(『サマータイムマシン・ブルース』)
「(本広監督)初めて函館にきました。明日よろしくお願いします」
「(ムロさん)明日18:20!18:20からですっ!ぜひ!」

そしてなんと言っても、今日一番の爆弾発言をやってのけちゃったのは青山真治監督。つい先ほどのシンポジウムで青山監督は「映画はやったもん勝ち、やるんだ!という気持ちなんですよ」と声を大にしておっしゃってましたが…?

*青山真治監督(『秋聲旅日記』)
「函館には初めてきました。この街は"巨大なオープンセット"ということを先ほど耳にしましたが、本当に素晴らしいロケーションで、近日中に函館で映画を創るつもりになりました。やりますっ!ぜひやらせてください!」

えーーーーっ!?本当にーーー???
一瞬耳を疑い、けれど一気にアドレナリン分泌!
なんぼでもお手伝いするべ!(ついつい出ちゃう北海道弁)

例えば今回、わたしたちが青山監督をお呼びしてなかったら、青山監督は函館に訪れることもなく、そしてもちろん監督ご自身が「この街で映画を撮りたい」と思うことも可能性としてはないに等しく、全ては「出会い」であり、「運命」なのだなぁとじんわりと感じたのでした。今日函館山に集った全ての方々に、幸福の雪が降り積もりますように…と願ったら、外は猛吹雪。うわー…。

最終のロープウェーに、ゲストもスタッフもお客様も全てが乗り込み、吹雪の函館を見下ろしながら、青山監督が叫んだ言葉は、

函館フォォォ----!(*`Д´)ノ

なごやかに、おだやかに、進むロープウェーの中は大爆笑。
青山監督、約束ですよ!指きりげんまんですよ!
こうしてオープニングパーティは、青山監督の雄叫びで幕を閉じたのでした。