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函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

函館港イルミナシオン映画祭開催期間中情報をリアルにお届けする「イルプレ」です。

試してみる価値あり…の、ノーパンツ!

2005年12月03日 | 2005
2003年本映画祭第7回シナリオ大賞短編部門グランプリ受賞したのがが本作品。
小学生の花川ましろと菅野あかりと角田リンダの3人が、ひょんな事から「非日常」「非常識」「非パンツ」宣言!とばかりに、ノーパンツになることから物語は始まる。

ノーパンツ!

そのなんとも言えない響きは、彼女達3人の生意気で大人びた口調とあいまって何とも言えない笑いを醸し出す。
もちろんこの中の小学生達が当たり前ではないだろう。
でも、もしかしてこんな子供達ばかりなの?
…なんて思うけど、これもまた映画の魔法。

舞原監督のちょっとアニメ的な演出方法は、そんな彼女達をよりいっそう面白く映し出す。
ドタバタ学園コメディ…大いに結構!
そんな映画祭一日目のオープニングイベント上映なのでありました。(まつい)



贅沢でエネルギッシュ!

2005年12月03日 | 2005
インディーズ監督たちの映画が観られる機会ってなかなか無い。
毎回楽しみにしていた今回は、先ず「超短編映画祭作品集」に始まった。
長野県小布施町の「北信濃小布施映画祭」からの上映1分(60秒)の難しい規定の中で作り上げ、その中で優秀な作品として選ばれたもの・・・。
これは文句無く・・・頭を空っぽにして観ることが出来た。
それだけに作り手の苦労は並々ならぬものがあるだろう。

次に始まったのは古本監督の「シアワセ」。
友人の自殺未遂で病院に集まった4人の男女。
セリフを排除し、字幕は・・・フランス語で語られる、ガラパゴスで生存している象亀「ロンサムジョージ」の話に終始する。
麿監督の「銀幕の幻想」は非日常・・・。
それでいてその美しさは日本的でもあり、怪しくもあり刹那的でもある。
首籐監督の「幻燈會」は函館の旧校舎のスライド写真28枚を映画のコマが送り出す1秒程度の枚数を10分かけて上映する。
2枚の写真を組み合わせ、光と闇を重ねるように映し出す。
しかもれは監督自身がライブで上映するという…パフォーマンス。
だからその映像はぬくもりのある、優しいものとして映し出される。

かわなかのぶひろ監督、萩原朔美監督の「映像書簡10」は、
2人の監督の映像を書簡としてやり取りをする…と言う手法。
その書簡2人それぞれの「死」や「老い」を題材として描き出されている。
特にかわなか監督の映像を撮る…自分を切り取るその執念は静かに流れているなかでも、観ているものを圧倒するものがあった。

こうして色々な短編作品が充実したショートフィルム・マシンガンはそれぞれの監督から直接お話を聞ける…というとっても贅沢なうちに終了することが出来たのでした。(まつい)



ようこそ函館!一番乗りはダレだっ!

2005年12月02日 | 2005
 映画祭を明日に控え、会場の仕込みに、明日の打合せにと奔走するスタッフの前に、最初に現れたゲストは、誰あろう、崔洋一監督!
 今回は、「田んぼdeミュージカル」とそれに絡むシンポジウム、そしてシナリオ大賞の最終審査員と、映画祭前から深くかかわって下さった崔監督のいち早い来函は何より嬉しい。聞けば、オープニングに出た後は大阪へ、その後は更に香港へ移動が控えているという監督、超多忙な中、スケジュール調整をして来てくれたのだ。
 初めて会った崔監督は見上げるほど大きな人で(自分、小さすぎるのか?)でも、あったかい笑顔が印象的。
 函館に来るのは4,5回目とのこと、前回は何と「刑務所の中」のロケハン?!撮影、函館じゃなかったですよね?

「原作者が函館の刑務所にいたんで、忠実に再現するのにロケハンしたんだよ。刑務所の施設はさすがに使えないからね。」

 そうして出来たセットがあの「刑務所の中」。地元にいても決して見ることのできない刑務所の中をスクリーンで観るのもまた映画の醍醐味。

 本当はもっとお話を聞きたいところだったけど、映画祭1日目は「田んぼdeミュージカル」に始まり、シンポジウムにシナリオ大賞授賞式にと出ずっぱりの監督、明日のために今日は早めに退席されました。
 もちろんオープニングパーティにも出席される予定。いつもと違いゲストと近くで直接お話のできるチャンス、この続きを聞くのは、あなたかもしれません。
 ぜひぜひ、遊びに来てください!

今年の見どころ一挙公開!

2005年12月01日 | 2005
2005年イルミナシオン映画祭いよいよ開幕!

函館という小さな街には映画館が3館しかありません。だから関東圏に比べるたら、一年間に見られる映画の本数なんて、ほんの一握りです。

もちろんエンターテイメント爆裂の映画も大好き。だけどほんのり可笑しかったり、じわりと沁みたり、こらえてもこらえてもくクスクス笑えちゃったり、地元のじいちゃんたちが頑張ってたり決して派手ではないけれども確実にわたしたちの心に届く、そんなジャパニーズムービーをもっと観たいとは思いませんか?そしてそれを作り上げてきた方々の生の声をもっと聞きたい、そう思いませんか?

今年のイルミナシオン映画祭は、そんなことを考えながら作品を選びました。函館の映画館では上映のなかった話題作を中心に、さまざまなジャンルの作品を心をこめてお送りします。

ということで、今年のラインナップを駆け足で紹介します!

2日(金曜日)

当映画祭のコンセプト「若き才能たちとの出会い」には欠かせないインディーズ作品はもちろんのこと、今年は特別上映として2004年に起こった新潟県中越地震に焦点をあて、『天地に応えたい。』と『阿賀の記憶』の二作を上映します。その後、一昨年からすっかりおなじみになった『ノーパンツ・ガールズ』が別バージョンでお目見え。違う角度で捉えた彼女らがもうひと暴れするかも?

そして今年も、皆様から送られてきた力作186本のシナリオより、シナリオ大賞の授賞式が行われます。今回は残念ながらグランプリは該当者なしとなりましたが、優秀賞(ドリーミオ賞)に輝いたおふたかたへ賞金と副賞が贈られます。

そしてオープニング上映は青山真治監督『秋聲旅日記』と崔洋一総合指導&伊藤好一監督『田んぼdeミュージカル』を上映。「映画を作る映画祭」をメインテーマに、地方発の映画という観点からシンポジウムも開催されます。その後は、お楽しみのひとつでもあるオープニングパーティを煌きの夜景とともにご堪能ください。

3日(土曜日)

わー、どうしよう!どれもこれも観たい!
それもそのはず、巷で絶賛されていた話題作が勢ぞろいですものっ!

PFFスカラシップ作品で、なんと2005年カンヌ国際映画祭批評家週間にて作家協会賞(脚本賞)他4賞を受賞した『運命じゃない人』はスタッフ一押し!この映画を観た人は、ダレも彼もが「面白い!!!」と口を揃えていうのです。シナリオの力をとくとご覧あれ。決して後悔はさせません。←きっぱり。

当映画祭でシナリオ大賞にて受賞の経験のある脚本家今井雅子さん、まなべゆきこさんをお迎えして、『ジェニファ涙石の恋』『ニライカナイからの手紙』の2作を上映。イルミナシオン映画祭からこんな素晴らしいシナリオライターが生まれていたとは、みなさんも驚きでしょう?どちらも優しく、心に優しく語りかけてくるような作品ですよ。必見。

そして2日の最後を飾るのは、言わずとしれたあの「踊る大走査線」を世に送り出した本広克行監督の最新作『サマータイムマシン・ブルース』!これもまた本広監督ならではの笑いが随所に散りばめられ、ツボに入ってしまったら抜けられないことこの上なし。周りなんて気にせずに(どうせ山の上ですから)ゲラゲラと大声で笑っちゃって下さい(≧m≦)

4日(日曜日)

3日のラインナップも然ることながら、4日のプログラムもますます見逃せない!

4日の1本目は『ジーナK』。ジーナ・K役をつとめたのはシンガー・ソングライターとして活躍するSHUUBIさん。脇を固めるのは石田えりさん、ARATAさん、光石研さんなど日本映画を背負って立つ個性派俳優陣。昭和に生きた実在のストリッパー、ジプシーローズにアイデアを得た、藤江儀全監督待望のデビュー作です。

2本目はお待ちかね、大杉漣さんの初主演映画『ライフ オン ザ ロングボード』。真面目一本槍のお父さんが定年後サーフィンに初挑戦!可笑しみのなかにあるほろ苦さと、観終わったあとに残るなんともいえない清々しさは、大杉さんだからこそ出せる味。いま立ち止まっているアナタにぜひおすすめします。もちろん大杉さんもいらっしゃいます。この寒い北海道で、大杉さんと種子島を一緒に感じましょう!

そして3作目は『13の月』。俳優で大活躍されている池内博之さんが、なんと今回は監督として登場。主演は柏原崇さん。もちろん監督池内博之さんをゲストにお迎えし、まだ一般公開のされていない本作品を全国に先駆けて上映します。

そして映画祭の最後を飾るのは『ヴィタール』。人体解剖をモチーフに、現実とまたそれと異なる世界を斬新に描くのは、鬼才塚本晋也監督。わたしは塚本監督作品を観たあとは、監督の頭のなかをいつも覗きたい衝動にかられます。今回は人体のみあらず、塚本監督を解剖しよう!上映後のトークにも目が離せません。

今年のイルミナシオンは全長編作品にゲストをお迎えしてお送りいたします。この週末は日常を少し離れて、函館山の頂上の小さな映画館に足を運んでみませんか?小さな出会いと、大きな感動にきっと出会えるはず。わたくしたちスタッフが両手を広げてお待ちしています!

映画を創れ!映画祭 ~ 2日(金)18:00より上映、19:30よりシンポジウム

2005年12月01日 | 2005
 観る映画から創る映画へ。「若き才能たちとの出会い」をテーマに掲げ、シナリオ大賞から多くのシナリオ、シナリオライター、そして映画を生み出してきた蝦夷地の突端の小さな街の映画祭で、今「映画を創る映画祭」が語られる。

 語り手は、穂別町のお年寄りたちの一言から生まれた「田んぼdeミュージカル」を手がけ、また第9回シナリオ大賞の最終審査員でもある崔洋一監督、「田んぼdeミュージカル」の脚本とプロデュースを担当された北海道地域づくりアドバイザー斎藤征義氏、金沢の商店街と映画館が共同企画した映画製作ワークショップから生まれた「秋聲旅日記」の青山真治監督。

 地域にしかないもの、地域にしかいない人、地域でしか撮れない「何か」を納めたフィルムを堪能した後は、「わしらにも映画を作れるべか?」そんな素朴な疑問とやる気の中に、あるいは町を愛する人たちのワークショップの中に「若き才能」の輝きを見出した監督たちに「映画を創る映画祭」の可能性と課題について、熱く語っていただきましょう!
 さあ、シンポジウムに参加して、自分の中の「若き才能」を感じてください。

2005年映画祭が始まります!

2005年11月17日 | 2005
皆さま、本当に本当にお待たせいたしました。
やっとスケジュールが決定いたしました。
今年はスケジュールの公開までにたくさんの障害があり、こんなにも遅い発表になってしまいました。スタッフ一同、申し訳ない気持ちでいっぱいです。心よりお詫びします。

みなさん、今年のラインナップはいかがでしょうか?
映画を創る映画祭を意識したプログラムあり、また函館では公開がなく悲しい思いをした作品や、まだ公開されていない作品、そしてたくさんの監督さんや俳優さんたちとのトークの時間もたっぷりと用意しました。

ぜひ函館山の頂上へ、足をお運び下さいませ~!
スタッフ一同、心よりお待ちしています。
こちらのBlogは映画祭期間中、ゲストのインタビューなどを随時アップの予定でおりますので、どうぞご覧くださいませね^^