【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【吹けよ風呼べよ嵐】

2007年03月21日 | アジア回帰
 夜9時を過ぎて、窓がガタガタと鳴り出した。

 今夜、ベンは“ベイビーブッダ”として従姉妹の葬式でお参りをしなければいけないと言っていた。

 その念力でピー(霊)が挨拶にでも来たのかとも思ったが、どうも騒がし過ぎて不自然だ。

 ベランダに出ると、なんと強い風が吹き荒れて大木の先端を激しく揺らしている。

 私の部屋は4階にあるから、ベランダのすぐ脇で木の枝が狂ったように暴れているのだった。

 風はシャワーを浴びた体に心地よく、心なしか湿気を含んでいるようだ。

 夜空を見上げると、ビクシー(Big-C)のあるスーパーハイウエイ沿いの街灯を映した白い雲が覆っている。

 風にときおり煙のような匂いが混じるので、山火事の煙もまだ停滞しているのだろう。

 当局による人工雨オペレーションが、いよいよ功を奏したのだろうか。

 このまま強い風が吹き続き、さらに雨を呼んでくれれば、チェンマイの空はかなり洗い流されるに違いない。

 少しワクワクしていたら、次第に風の勢いが弱まってきたようだ。

 やれやれ、誰かピンク・フロイドの『吹けよ風、呼べよ嵐』をチェンマイの夜空に向けて大音量で流してくれないものだろうか。
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