【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【タイ式歓迎準備】

2009年08月06日 | アジア回帰
 
 回診が終わると、部屋を移ることになった。

 どうしたんだと問うと、「明日の王女視察に備えて部屋を大掃除するのだ」という。

 “あれ?昨日は確か、今日木曜日だと言ったじゃないか”

 そう口に出かかったが、ここはタイである。

 明日が明後日になっても、一ヶ月後になっても、もう驚きはしない。

      *

 病院前の雑貨屋に買い物に出ると、塀の鉄柵が王室カラーの紫色に塗り替え中だった。




 鉄柵と道路の間の斜面には雑草が生えていたはずだが、これがきれいに刈り取られ、土が露出している。

 病院名の入ったプレートの前では、その土に花を植えている。



 向こう側では、芝貼りが始まった。

 なんと、斜面全体を花壇に作り替えるらしい。
 
 そういえば、病院内の鉄柵脇にも新しい鉄柵がつみあげてあったし、私がいつも煙草を吸いに行く南側玄関口でもコンクリート工事が始まり、新しい金網柵が運び込まれていた。

 どうも、大がかりな改修が始まる気配である。

 え?

 でも、王女の来訪は明日でしょう?

 もう、午後の3時だよ。

 こんなんで、間に合うの?

       *

 呆れて眺めていると、そこへ放水車がやってきて道路目がけて放水を始めた。




 そばでは、ハイウエイ・パトロールカーがその様子を見守っている。

 どうやら、道路の清掃とチェックを行っているらしい。

 バイクにまたがり町の様子を見に行くと、郡役所や高校など主立った公共施設の前には、王女の写真入り看板が設置され、白と紫色の布の飾り付けが行われている。

 急ごしらえのゲートも、今や当たり前のような顔をして町の中央部に鎮座している。



 病院以外の施設の受け入れ態勢は、万全の様子である。

 なんだか気になるので、また花壇作りや金網柵工事の様子を眺めに行こうか・・・

 腰をあげかけた途端、夕食が届いた。

 午後4時である(ちなみに、朝食は7時半)。




 ラーの友人の食事係が、私を配膳室まで呼んで、残ったトムジュッ(豆腐入り豚肉と野菜のスープ)を大盛りによそってくれた。

 もちろん、タダである。

 これも、タイ式。
 
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