【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【追悼・大原麗子】

2009年08月09日 | アジア回帰
 大原麗子といえば、私にとっての“いい女”の代名詞である。

 それは20代の頃から今日まで、一貫して変わることのない揺るぎない“価値観”であると言っていい。

 訃報が流れてから、サントリーのCMが話題になることが多い。

 故・市川崑が手がけた「すこし愛して、なが~く愛して」のあれである。

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 確かに、大原麗子の“可愛さ”は、あの画像に凝縮されている。

 あのCMを見てレッドやオールドを買いに走らなかった同世代の男を、私は信用しないことにしている。

 だが、彼女の本当の可愛さは、実は“悪女”のもつ可愛さなのである。

 デビュー前、彼女が加賀まりこらと共に“六本木野獣会”に集っていたことはよく知られている。

 可愛いだけの女が、六本木族の顔を張れるわけがない。

      *

 そう思いつつ、彼女の“代表作”なるものを探してみたのだが、なかなか見つからない。

 『寅さん』のマドンナなら、やっぱり可愛いだけである。

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 『居酒屋兆治』なら、哀しいだけである。

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『雑居時代』は、あくまでも善意のドラマである。

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 もしかしたら、東映の端役時代にこそ、その片鱗を垣間見ることができるのかもしれない。

      *

 悪女の凄みをかすかに閃かせながら、甘え、拗ね、だが決して男の腕にすがることなく、凛として立っている女。

 確か、浅丘ルリ子と原田芳雄と絡んだテレビドラマの中で、そんな役を演じたことがあるのだけれど、タイトルを思い出すことができない。

 また、その記憶を掘り起こそうとも思わない。

 私が死ぬ間際、誰かに「一番いい女は誰だった?」と訊かれたら、「大原麗子」と答えるのみである。

 ちなみに、私はラーと出会ったときの初印象を、「若い頃の日焼けし過ぎた大原麗子」と書いているのだから、これは最大限の賛辞なのであって、人生最後のセリフに決して文句を言われる筋合いはない。

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2 コメント

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ごちそうさまでした (猫が欲しい)
2009-08-10 15:36:56
今日のこの記事を意訳すると
死ぬ間際に「一番いい女は誰だった?」と訊かれた際に、
迷うことなく「大原麗子」と即答する男が、
今現在、「日焼けした若き日の大原麗子」と幸せな日々を送っている という
おのろけ発言なのでしょうね。

うん、間違ってない!
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まとめてお返事、すみません。 (管理人)
2009-08-10 17:03:32
《zinさん、uraさん、あさん、なかちゃん、リーマンさん》

入院騒ぎのさなか、コメントをいただきありがとうございました。
おかげさまで、なんとか無事に退院することができました。
ラーはやけに元気で、今日もナマズを売ると張り切っていましたが、強気に出過ぎて結局10キロほど酸欠死させてしまいました。
 いやはや。

   *

《猫が欲しいさん》

い、いや、そのような意図はまったくなかったのですが・・・。
そう読まれても仕方がないような節もあり・・・うーむ。
まだまだ修業が足りませぬ。

 

 
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