【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【カイワッヤイを吹き飛ばせ】

2009年08月09日 | アジア回帰
 “なんとなく風邪”状態が、今日も続いている。

 熱もなく、咳も出ず、頭痛もない。

 なのに、体がだるく、頭と目の焦点が合わず、ときおり足元がふらついてしまう。

 たぶん血圧が高いのだろうが、病院に行くのもおっくうだ。

 食欲だけは旺盛なので、食べては薬を飲みふとんに横になるという、どうも好ましからぬ循環に陥ってしまった。

      *

 だが、恐れていたカイワッヤイ(新型インフルエンザ)の感染からはふたりとも逃れ得たようだ。

 ウイルスが淀みに淀んでいるような重苦しい病院の空気から脱け出して村に戻ってくると、山から吹き下りてくる強風が実に心地よい。

 カイワッヤイ、なにそれ?の世界である。

 が、もちろん油断はならない。

 退院間際にも、一台のピックアップトラックが病院前に横付けされて、重症患者らしい老人が救急治療室に運び込まれたのだが、これに付き添っていた5~6人全員がマスクをしていたのである。

 これは、きっとカイワッヤイの疑いがある患者に違いない。

 わが村からもチェンマイやバンコク方面に出稼ぎに出ている人はたくさんいるし、寄宿している学生もかなりの数にのぼる。

 今後、彼らが村にウイルスを持ち込むことは十二分にあり得るし、肝心の病院は町にただ1軒、しかも手洗い用の消毒液も置いていないような無防備な状態なのだから、いったん火がつけば、感染はあっという間に広がってしまうだろう。

 うがいと手洗いだけで、果たしてこの流れに抗し得るものかどうか。

 体調不安なときだけに、心配が先に立つ。

 日頃尊敬を集める村のモーピー(霊医)たちは果たして、わが山からカイワッヤイを吹き飛ばすほどの“神風”を呼び起こすことができるだろうか。

      *

 ところで、昨日から当ブログにも広告が掲載されることになった。

“読者の行動形態に応じて情報(広告)を提供する”という謳い文句に、元コピーライターとしては大いに期待していたのだけれど、いきなり現れたのは「包茎手術」。

 思わずのけぞってしまったが、このところ入院の話題が続いたので、医療関係の広告主が限られていたのだろう、と自分を慰めた次第。

 表示レイアウトも若干不細工になり、また今後もとんでもない広告が現れるやもしれぬが、まあ、笑ってお付き合いください。

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