【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【高血圧注意報】

2009年08月05日 | アジア回帰
 午後3時に、再び外来受け付けを訪ねた。

 朝とはうって変わって、すでにガラガラである。

 パスポートは持ってきていないというと、すぐに名前で来院歴を検索してくれた。

 タイの病院では、まず体重を計る。

 虫刺されだろうが、アレルギーであろうが、何はともあれ体重である。

 64キロ。

 ちと、太り過ぎ。

 明らかに運動不足だ。

 次ぎに、血圧。

 顔見知りの看護婦が「高い!」といって顔をしかめた。

 下が90、上が157。

 時間をおくために、熱を計る。

 36.5℃。

 これは、OKだ。

 再び、血圧。

 看護婦が、「オーイ!」という声をあげた。

 下が96、上が162。

「降圧剤を飲まないといけないね」

 看護婦の言葉に、あいまいにうなづいた。

 彼女には、これまでに何度も降圧剤の服用をすすめられている。

 そのたびに生活習慣を改めて、正常値近くまでに下げてきた。

 病院の前を通りかかるたびにまめに血圧を計ってもらっていたのであるが、このところ体の調子がいいので、かなりの間さぼっていたのである。

      *

 すぐに、診察室に呼ばれた。

 医師は、ラーを診てくれている若い縮れ毛のポニーテールである。

 今朝の回診のとき、ラーがすでに私の不調を訴えていたので、話は早い。

 懐中電灯(!)で咽喉の奥を照らし、「少し腫れていますね」

 聴診器を胸にあて、「肺には問題ありません。熱もないから、ただの風邪でしょう」」

「カイワッヤイ(新型インフルエンザ)ではないですね?」

「熱がないから、まず大丈夫でしょう」

 医師が笑いながら言う。

 カイワッヤイ患者の噂のことが咽喉まで出かかったが、医師が患者情報を漏らすはずがない。

 今朝の「地元新聞を読む」というニュースサイトには、チェンマイのマコーミック病院(私は胃カメラ検査をここでした)で亡くなった妊婦が新型インフルの疑いをもたれているという記事が載っていた。

 こんなニュースを流して、パニックにはならないのだろうか。

      *

 処方箋をもらい、ラーの容態についていくつか質問した。

「それほど深刻な状態ではありません。順調に回復に向かっていますよ。あとは、少しずつ胃袋に食物を入れて体力をつけていくことです」

 薬局に移動し、咳止め、鼻づまり解消薬、抗生物質、パーラセンタモール(頭痛薬・解熱剤)の4種類の薬を受け取った。

 料金は、163バーツ。内、診察料が50バーツである。

 ラーの場合は、これがすべてタダになる。

       *

 部屋に戻って、降下剤の話をしなかったことに気がついた。

 血圧のせいで、頭が少しぼーっとしているようだ。

 医師も、気づかなかったのだろうか。

 とりあえず煙草をやめて、早めに寝ることにしよう。

 今日は幸い、隣家のメースワイが泊まり込んでくれるので、雑用で起こされることもないだろう。

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