【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【カモン、松井!】

2006年04月28日 | アジア回帰
 夕方になって、今日はどこまで歩こうかと考えた。  アパートのある139丁目からハーレムを下って110丁目に至り、そこからセントラルパークを縦断すれば、ちょうど2時間のウオーキング・コースになる。  ただ、今日はカイロプラクティックの治療日ではないので、疲れた体を休める場所がない。  リンカーンセンターまで歩いて、今季最後の『フィガロの結婚』を観るという誘惑にも駆られたが、明日28日(金)に . . . 本文を読む
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【モーツアルトへの旅】

2006年04月27日 | アジア回帰
 小塩 節(おしお・たかし)というドイツ文学者が書いた『モーツアルトへの旅』(知恵の森文庫)という本を読んでいたら、モーツアルトが生まれたザルツブルグや彼が36歳の短い生涯を閉じたウイーンの街を、無性に旅したくなった。  少年時代にピアノを習い始めたものの、モーツアルトの練習曲で挫折してしまった著者が、ドイツ留学を契機にモーツアルトの音楽に再会し、以降毎年のようにザルツブルグやウイーンを訪ねる。 . . . 本文を読む
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【ローエングリン】

2006年04月25日 | アジア回帰
 月曜夜のオペラがはねて、快適な初夏の夜気に包まれた。  「ほら、あの噴水が映画に映った噴水よ」  アメリカ国内からの観光客だろう。オペラハウスの玄関口で金色にきらめく噴水を指差しながら、初老の女性が映画『Moon Struck(月の輝く夜に)』の話題を興奮気味に友人に語っている。  この映画については、もう何度も触れているが、メトロポリタン・オペラハウスをかくも魅力的に撮った映画を僕は他に . . . 本文を読む
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【英語で読む村上 龍】

2006年04月23日 | アジア回帰
 オペラハウスのあるリンカーンセンターのすぐ近くに、BARNES&NOBLEという巨大な本屋がある。  メグ・ライアンとトム・ハンクスが主演した『You've got mail!』という映画の中で、メグが母親から受け継いだ小さな絵本専門店を経営破綻に追い込んでしまう「悪役書店」(その若手経営者がトム)のモデルとなった本屋である。  4階建てのビルをフルに使った巨大なスペースではあるが、日本、特 . . . 本文を読む
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【やっぱりワーグナー】

2006年04月21日 | アジア回帰
 日付が、変わった。  FMラジオからは、ワーグナーの曲が流れ続けている。  先ほどは、楽劇『ローエングリン』の中の美しいソプラノアリア。  そして今は、楽劇『ニーベルングの指輪』第一話『ラインの黄金』から荘厳な“ワルハラ”のテーマ。  もう、10年ほど前になるだろうか。  初めて触れたオペラが、カヌー仲間から借りた『ニーベルングの指輪』だった。  そして、初めて新宿のオペラハウスで観 . . . 本文を読む
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【セントラルパーク縦断】

2006年04月19日 | アジア回帰
 今日も(あ、もう昨日になってしまったが)いい天気だった。  まさに抜けるような青空で、散歩にはもってこいの日和である。  ハーレムに着いた早々「セントラルパークの桜も、そろそろ終わり」という話を聞いた上に、好天気が続いたこともあって、今日は何としてでもセントラルパークに桜を見に行こうと思った。  まずは、145丁目に出て、Judyのアパートにメッセージを残す。電話の具合が悪いらしく、いつか . . . 本文を読む
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【26回目の結婚記念日】

2006年04月17日 | アジア回帰
 4月15日は、26回目の結婚記念日だった。  この日に日本を離れたのも、亡きカミさんと共に旅をしたいと思ったからだ。  昨年は、14日にニューヨークに着き、翌日の結婚25周年を盛大に祝った。  昼間はヘリコプターでの空中散歩を楽しみ、夜はメトロポリタン・オペラハウスでカミさんのお気に入りだった『トスカ』を観た。  思い返してみれば、ちょうど一年前のニューヨークも汗ばむほどの陽気だった。 . . . 本文を読む
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【ハーレムの夜桜】

2006年04月16日 | アジア回帰
 寒気の戻った日本を離れてニューヨークに着くと、異様に暑い。  寒さに備えて薄手のフリースを着用してきたのだが、半袖Tシャツに着替えたくなるほどの陽気である。  暖房の効きすぎかとも思ったのだが、外気は20度を超えているらしい。  「旅はどうだった?」  パスポートを受け取った年配の黒人税関が、愛想よく声をかける。  無愛想が当たり前のようなJFK空港では、珍しいことだ。  寝不足で頭が . . . 本文を読む
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