現在、30日午後11時16分。日本では、すでに大晦日の時刻だ。
雑踏で賑わうブロードウェイ通りに面したスターバックスの窓際に陣取って、日本から持参したラップトップパソコンに向かっている。
ハーレムのアパートには通信回線がなく、通信機能を使うには無線を備えたスターバックスまで出向かなければならない。
チタニウム製とはいえ、俺の愛機PowerBookG4は2キロ近い。
こいつを詰め . . . 本文を読む
着陸寸前になって、“Strike is over”(スト中止)のアナウンスが機内に流れた。
歓声があがり、安堵の空気が機内に満ちる。
強風のため成田での離陸が遅れ、JFK空港に着いたのは1時間半遅れの22日午後7時だった。
地下鉄やバスの復旧は深夜帯にずれ込むため、タクシーは“4人シェア(同乗)”が義務づけられていたが、幸いにも30分ほどで同じくマンハッタンに向かう若い女性二人連れと . . . 本文を読む
受話器の向こうで、Judyの声が興奮気味に弾んでいる。
「Kiyoshi、労使交渉がまとまらず本格的なストライキに突入しちゃった。バスも電車も、まったく動かない。地下鉄の出入り口には警官が立って、立ち入りを規制しているわ」
「まいったな。やっぱり、突入か」
「25年ぶりの大ストライキで、解決のめどはまったく立っていないの。今夜はクリスマスディナーパーティーに招待されていたんだけど、出かける . . . 本文を読む
ニューヨーク行きを2日後に控えて、とんだ緊急事態に陥ってしまった。
メールソフトが壊れて、通信ができなくなってしまったのである。
とりあえず、応急措置で別のソフトをインストールしたのだが、壊れたソフトに登録していたアドレスはまったく使えない。
友人、知人、読者の皆さん。
わがweblogをご覧になったら、ぜひ、メールをお送りくだされ。
. . . 本文を読む
22日のニューヨーク行きに備え荷造りを始めて、驚いた。
キャリーバッグの中に、11月初めに帰国したときの荷物がほとんどそのまま残っていたからである。
オペラハウスやカーネギーホール、ミュージカルシアターのパンフレットやカタログがその大半を占めるが、そのキャリーバッグのまわりには、なんと去る4月から6月にかけて滞在したときの土産類を入れたビニール袋やバッグが散乱している。
荷物の山の中 . . . 本文を読む
4月初旬に成田空港で出くわした“でっちあげ暴行事件”に、やっと決着がついた。
千葉地検の担当検事が起訴を見送り、「無罪」が確定したのである。
当たり前と言えば当たり前なのだが、訊問のため空港警察に8時間も拘束されたこと、暑いさかりに大宮地検に2度も足を運んだこと、11月初旬の帰国早々には千葉の佐倉くんだりまで出向いたことなどを思い返すと、改めて捜査能力のない警察に怒りがこみあげてくる . . . 本文を読む
11月中に結審するはずだったJudyの裁判が延び延びになって、宙ぶらりんの状態が続いている。
俺が帰国した翌日の11月4日には、担当女性判事の都合で休廷。
次に指定された22日は、被告側弁護士の都合で延期。
そして再指定日の30日には、なんとJudyの担当弁護士であるロイが法廷に現れず、次の裁判は年明けに持ち越される気配が濃厚だという。
大枚をはたいて雇った弁護士の裏切りに、Judy . . . 本文を読む
俺の通う英会話学校では、テキストを使う授業の他に外国人講師を囲んで自由におしゃべりをする課外枠が設けられている。
基幹校では週末、中~上級者を対象にした枠も設けており、訓練のためときどき顔を出す。
この時間には、「さすが上級者」と思わせる強者が集まり政治や経済に関する難しいテーマも臆することなく語り合う。
正直に言えば、こうした「上級者」の会話を聞いているだけで俺はぐったりと疲れてし . . . 本文を読む
あっという間に、師走がやってきた。
帰国後1ヶ月間における変化といえば、英会話学校のレベルが1ランクあがったくらいのものだが、俺は相変わらず、国際電話で交わすJudyとの会話を半分くらいしか聴き取ることができない。
ニューヨークでは、先月末にニュージャージーとマンハッタン北部で初雪が舞ったらしい。
先週日曜日の電話で、Judyが「外は凍えるくらいに寒い」と言っていたから、その寒さが初雪 . . . 本文を読む