【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【滝遊びの季節】

2009年03月01日 | アジア回帰

 学校が夏季(?)休暇に入り、今年もまた滝遊びの季節がやってきた。

 朝晩はまだ焚き火が欠かせない冷え込みであるけれど、昼間はいやになるくらい気温があがる。

 そこで、子どもたちを中心に人々は、村外れにある滝に押しかけ、魚捕りや滝壷へのダイビングなどを楽しむのである。

 大人たちの楽しみは、捕った魚をバナナの葉で包んで焚き火の下に埋め込んで蒸し焼きにしたり、大物は串刺しにしてバーベキューにしたり、それを肴にしての焼酎パーティーである。

 気温は30度を超えるとはいえ、川の水はまだまだ冷たい。

 大の男でも、20分も川に浸かっていれば、唇は紫色になり、震えが止まらなくなる。

 そこで、川に入る前に焼酎をグイ、川からあがっての小休止にまたまたグイグイ・・・。

 そこそこの量を捕り終えて、グイグイグイとやりながら焚き火にあたっているうちに、それまでにあおっていた焼酎が一気に効きだして、川原や滝上の岩場のうえには、酔っ払い続出である。
 
        *

 私たちは、この酔っ払いを目当てにソムダムをビニール袋に小分けにし、焼酎をかついで“出張販売”に出かけるのであるけれど、ほとんどが顔見知りなので、ついつい宴会に巻き込まれてしまう。

 嫁のラーは、水を見ると矢も楯もたまらず、自らも網を持ちだして魚捕りに熱中し始める。

 かくして、売り物のソムダムと焼酎はその大半が私たちと顔見知りたちの胃袋に収まってしまい、収益ゼロのまま大満足で家路につくのである。

 いやはや。

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