「てまえ生国と発しまするは、神奈川は川崎の宿。
姓はXXXX、名はラン吉。
人よんで、シェルティー・ラン吉と申します。」
だが、このことを知るは、ご近所さまと家族だけでござる。
拙者、最近は車酔いもなく、ぼちぼちと遠出する回数もふえてきた。
いつもの散歩とは違い、もはや、数分で歩いて帰れる場所ではない。
じつは、拙者、飼い主とはぐれる可能性は、否定できないでござる。
なぜなら、突発性ビビリやまいが発作のようにおこり、飼い主の呼びもどしがきかぬ脱走事件の前科者である。
また最近は、イヌの拉致・誘拐事件が頻発しておるらしい。
いずれにせよ、飼い主とはぐれたイヌが、無事に保護され帰宅できればまことに幸運。
が、たとえ保護されても、練習の甲斐もむなしく、拙者は自己紹介はできぬでござる。
ということで、遅ればせながら、拙者もようやく自分の名札を作ってもらった。
飼い主とはぐれないにこしたことはないが、万が一のための保険でござる。
実用的、かつ低価格ということで、拙者の名札はこれに決まり。
贅沢でゴージャスな名札は、世にいくらでもあるようでござるが・・・
ちまたでは、イヌにもネコにも、マイクロチップの普及がすすんでおるようでござる!
願わくば、全国すべての保健所・警察や愛護センターに、各メーカー共通のチップリーダー (読み取り機) が設置されますように。
願わくば、すべてのマイクロチップにGPS機能がつき、いつどこからでも迷子ペットの居場所が検索できますように。
おいちゃん、かっこいいのとか、素敵なのとか、でもリーズナブルとか注文が多いから決まらないみたい。
マナ:ミキお姉ちゃんとおそろいのペンダントでマナは満足。今のところ、私の猛ダッシュでも外れないから大丈夫。
私は、犬のお友達も人間も大好きだから、すぐに愛想振りまいちゃうから、誘拐されないように気をつけないと。お姉ちゃんがいつも隣でクールに、ママとおいちゃんにしかついて行っちゃ駄目って教えてくれているよ。
ミキママ:誘拐だけは、怖いですね。
拙者、迷子札なるものは不要かと存じておったが、思うところあって、飼い主につけてもらった次第。
ペンダント方式も、なかなかにいいアイデアでござるな。
マナちゃんは、熟女ミキ様が犬生のお手本になってくれるて、うらやましい限りでござるよ。
拙者ごとき無愛想な犬をさらうご仁はまれであろうが、愛嬌たっぷりでキュートなマナちゃんは、お気をつけてくだされ。