<本日の一言>
明日は参議院議員選挙ですね。
世界経済や外交に課題の多い昨今ですが、日本の政治はどの方向を目指すのでしょうか。
皆様こんばんは。
本日は第9回フマキラー囲碁マスターズカップの決勝戦が行われました。
対局者は趙治勲名誉名人(63)と小松英樹九段(52)です。
早速振り返っていきましょう。
なお、この対局はYoutubeの日本棋院チャンネルや日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継されました。
1図(実戦)
趙名誉名人の黒番です。
黒1のブツカリ!
白2と受けられた瞬間、白×によって2目の頭と尻尾を両方ハネられた形になります。
黒石の形は明らかに悪いです。
しかし、私の新刊でも解説していますが、プロは形の悪い手でも効率を優先して打つことがしばしばあります。
このぶつかりは趙名誉名人らしいですね。
2図(実戦)
黒1、3は趙名誉名人らしい敵陣破壊作戦ですね。
地を荒らすというより、白全体を攻めようとしています。
対して、白AやBと直接応対せず、白4と技を飛ばしたのも小松九段らしい機略に富んだ打ち方でした。
3図(実戦)
黒△が、これまた趙名誉名人らしい一手です。
黒×が包囲されかけているので、これを凌ごうと考えるのが普通の人の発想ですね。
しかし、「黒×は死ぬ石ではない。まずは白×へ反撃しよう」と考えるのが趙名誉名人なのです。
4図(実戦)
右辺の戦いが一段落した後、今後は黒△と白模様に踏み込んでいきました。
白が最初から模様作戦を展開していたわけではないのに、なぜかこういう展開になりました。
趙名誉名人の碁ではよくあることですね。
結果は趙名誉名人が黒番中押し勝ちを収め、4度目の優勝となりました。
なお、マスターズカップは今回で終了となります。
根強いファンも多かっただけに残念です。
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