白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

上野梨紗-仲邑菫(女流ティーンエージャー棋士トーナメント)

2021年03月24日 23時26分31秒 | 囲碁界ニュース等

<本日の一言>
先日は永代塾囲碁サロン近くの河津桜をご紹介しましたが、今は別の桜が咲いています。
実物は写真よりずっと綺麗なので、サロンにお立ち寄りの際はぜひご覧になってください。




(おまけ)これは近所のお寺ですが、囲碁ファンはつい足を止めてしまいそうです。



皆様こんばんは。
大和ハウス杯十段戦第2局は、例によってひたすら読み合いの一局でしたね。
私と同じゲームをやっている気がしません(笑)。

SENCO CUPワールド碁女流最強戦は、日本代表が準決勝で敗れて残念でした。
どちらも途中まで形勢が良かったと思いますが、世界トップの棋士は流石にしぶといですね。

また、SENCO CUPのサイドイベントとして、女流ティーンエージャー棋士トーナメント戦が行われました。
決勝に進出したのは仲邑菫二段(12)と上野梨紗初段(14)でした。
1番若い棋士と2番目に若い棋士の対決ですね。
それでは振り返ってみましょう。

1図(実戦)
仲邑初段の黒番です。
白1に受けず、黒2~6と左下白に攻めかかりました。
上野初段らしい積極策ですね。



2図(実戦)
白1~9は、仲邑初段らしい筋の良い捌き方です。
頭を出すだけでなく、周囲の黒の薄みを狙っています。
次に白Aと急所に守っておけば無難で、多くのプロはそう打ちそうですが・・・。



3図(実戦)
黒6の急所に構わず、どんどん前に進んでいきました。
この場面、ほとんどのプロは次に黒Aと伸びそうですが・・・。



4図(実戦)
切られることを承知で黒1とハネました。
そして、白も4のハサミツケという激しい手筋で反撃!
お互いに気合十分の進行です。

結果は仲邑初段が勝ち、非公式戦とは言え初優勝を果たしました。
ますます勢いが付きそうですね。



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