白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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SGW杯予選その8 小県真樹-秋山次郎&碁ろりんラジオ公開収録+指導碁会(再掲)

2022年09月20日 23時59分59秒 | 幽玄の間

皆様こんばんは。
さて、本日はSGW杯予選4枠準決勝、小県真樹九段(黒)と秋山次郎九段の対局をご紹介します。
なお、SGW杯の対局は全て日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継されています。
過去棋譜も幽玄の間公式サイトやソフトからご覧いただけます(有料会員のみ)。

1図(実戦)
白1とケイマした途端、黒2とハザマを衝かれました。
白Aには黒B、白Bには黒Aで、どちらを選んでも白はバラバラになってしまいます。
「ハザマに気を付けましょう」と言うのはよくある教えですが、プロもハザマは怖いものです。
しかし、あえて白1とハザマを空けたからには、必ず対策があるのです。



2図(実戦)
白△のツケ!
白×は救出が難しい石ですが、まだ活力は残っています。
それを活用しようというわけですね。
一種のモタレ戦術です。



3図(変化図)
黒1と内側から押さえると、白2の引きが先手になります。
それから白4と受ければ、黒5には白6で大丈夫です。
白2の存在により、黒Aには白Bと切って取れます。



4図(実戦)
実戦は黒1、3と反発しましたが、自然と白4に石がきて白一団が強化されました。
次に白Aと打てば黒×を取ることができます。
もっとも、実戦は守りきるのではなく、白Bという反撃の道を選びました。

サバキが上手くなるためには、視野を広く持つことが大切です。



日曜の碁ろりんラジオ公開収録&指導碁会、参加者募集中です!
公式ホームページの方も更新されました。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。



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