白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

大西竜平-羅玄

2019年06月23日 23時59分59秒 | 幽玄の間
<本日の一言>
今年は13名も入段したので、特に新初段たちに注目していきたいと思っています。
来月の情報会員向け解説でも、新初段の対局を2局採り上げる予定です。<追記>※新初段ではなく2年目でした。
</本日の一言>
 
皆様こんばんは。
本日は乙級リーグ、大西竜平四段(黒)と羅玄九段の対局をご紹介します。
大西四段は日本チームではなく、個人で河北省チームに参加しています。
 
 
1図(テーマ図)
本日は手どころがテーマです。
右辺の白地にどう手を付けますか?
×あたりの断点や黒△の存在が手がかりになります。
 
 
 
 
2図(実戦?)
黒9まで、白の弱点をどんどん衝いていきます。
次に白Aと抱えれば、黒Bの当てから黒Cで墨の白2子を分断できます。
 
 
 
 
3図(実戦?)
そこで、白1と抱えることになりますが、黒2の当てが利くことがポイントです。
そして黒4と切り、黒6と這います。
次に黒Aと打てば、黒Bと黒Cが見合いになって白が困るので・・・。
 
 
 
 
4図(実戦?)
白1(A)から白6と寄り道しましたが、白7の守りが必要ですが、黒8となって黒Bの所のコウに持ち込みました。
手はあるものですね。
 
もっとも、相手もこの手段があることは織り込んでいたのでしょう。
結果は白中押し勝ちでした。
 
なお、この記事を書いている段階で幽玄の間で中継されている棋譜が間違っているようで、不自然な手順でした。
実際には概ね私の想定通りの手順で進んだものと思います。
 
 
 

 
☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。
 
日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。今後は7月12日(金)、8月5日(月)、9月2日(月)に指導碁を行います。
 
永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。毎月第2土曜日に講座と指導碁を行っています。
 
白石囲碁教室・・・五反田駅徒歩4分です。指導碁や個人レッスンを行っています。
 
New!上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。私の担当する五反田教室が新たに始まりました。毎週水曜、19:00~22:00の中の2時間30分です。
 
 
☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
 
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。こちらもぜひよろしくお願いします。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柳時熏-関航太郎 | トップ | 平田智也-富士田明彦 »

幽玄の間」カテゴリの最新記事