白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

SGW杯予選その11 村松大樹-白石勇一

2022年09月29日 23時50分58秒 | 幽玄の間

皆様こんばんは。
本日はSGW杯予選6枠準決勝、村松大樹六段との対局を振り返ります。
なお、SGW杯の対局は全て日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継されています。
過去棋譜も幽玄の間公式サイトやソフトからご覧いただけます(有料会員のみ)。

1図(実戦)
私の黒番です。
ここで黒Aと抜けば白B、黒C、白Dで左辺白に生きられますが、それで形勢は十分です。
ただ、この後の進行に関して色々と見落としがあり、実戦は黒Eと眼を取りにいってしまいました。



2図(実戦)
白△まで生きられ、攻めは空振りに終わりました。
この後は黒Aが相場ですが、白Bと当てられてまず勝ち目が無いと感じました。
黒は厚いことは厚いですが、形が不十分です。



3図(実戦)
そこで、黒1と目一杯の手を打って紛れを求めました。
とは言え、黒は×の所にしか眼が無く、苦しい姿になりました。
ただ生きるだけでは負けなので、黒Aと切って反撃するしかありません。
ノックアウトされても文句は言えない状況ですが・・・。



4図(実戦)
騙しました。
黒があまりにひどさすぎたせいで、白も手が滑ったかもしれません。
この結果は黒が強力な外勢を得たうえ、攻め合いはセキです。
一転して黒大優勢になりました。

しかし、この後僅か30手程度で逆転されるとは、自分でも信じられません・・・。
悔やんでも悔やみきれない一局でした。



永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。2020年7月から共同経営者になりました。

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