皆様こんばんは。
本日は日本棋院ネット幽玄の間で中継されていた、朴廷桓九段(27)－申旻埈九段(21)戦をご紹介します。
1図(実戦)
朴九段の黒番です。
白1、3と仕掛けられた場面で、部分的には黒A～Dなどの手段が浮かぶでしょう。
しかし、生徒さんにもよく指導するのですが、手段の前にまず目的を定めることが大切です。
2図(実戦)
なんとなく、形で黒1、3と受けるなどということは避けたいものです。
下辺の地が少し増えるものの、白4で黒1子が逃げられなくなってしまいます。
3図(実戦)
実戦は黒1、3と反撃しました。
白10まで、下辺を破られてしまいますが・・・(白4はAの所)。
4図(実戦)
黒7まで、右辺が黒の広大な勢力圏になるというわけですね。
この目的が先にあり、後から具体的な読みや手段の選択がついてくるという順序が大切です。
ちなみに、黒9の後白Aと打てば黒×を取れますが、締め付けが利いて黒Bあたりから攻めれば黒勝勢です。
実戦は白が玉砕する形で、黒中押し勝ちとなりました。
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