白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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問題

2019年07月24日 23時59分59秒 | 問題集

<本日の一言>
第43回全国高校囲碁選手権大会が、3日間に渡って開催されました。
決勝戦などは日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継されています。
高校選手権、懐かしいですね。
この時期になると、自分が選手として参加した時の熱気を思い出します。



皆様こんばんは。
昨日もお休みしてしまいました。
どうも日付が回ってから家に帰ると、なかなか更新する気力が・・・。
10分ぐらいでサラッと更新できるようなシリーズを、何か考えておきたいですね。

さて、本日は指導碁にできた形を元に問題を作りました。

1図(問題図)
白番です。
黒は×の所に1眼あります。
白はもう一眼を取ることができるでしょうか?
黒AとBが見合いで、生きているようにも見えますが・・・。







2図(正解)
白△の放り込みが正解です!
白AとBどちらに打っても上手くいかないのですが、その間の地点に手筋が隠れていました。



3図(変化図)
黒1と打てば、白2と切る手があります。
白4まで、×の所が欠け眼になって黒死にです。



4図(変化図)
黒1には白2と当てます。
黒3には白4と打ち、AとBが見合いです。
やはり×が欠け眼になり、黒死にです。



5図(正解)
白1の放り込みには、黒2、4と打つのが最善の応手です。
次に白Aと取り、コウになります。
これが本問の結論です。


いかがですか?
実戦でこの手筋を知らない相手に打ったら、飛び上がって驚かれるでしょうね(笑)。
大昔から知られている手筋ですが、せっかくなのでご紹介してみました。

ちなみに、張栩名人の碁で似た手筋が何度か現れており、打たれた相手はほどなく投了しています。
いざという時、破壊力抜群の手筋なのです。




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