白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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上野愛咲美ー仲邑菫(広島アルミ杯若鯉戦)

2020年11月22日 17時15分06秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
広島アルミ杯若鯉戦は、藤沢里菜四段(22)が優勝!
若手棋戦とは言え、一流棋士と言って良い人が何人も出場しています。
その中での優勝は素晴らしいですね。
対局の模様はYoutubeの日本棋院囲碁チャンネルや日本棋院ネット対局幽玄の間(解説・上野愛咲美三段)で中継されましたので、ぜひご覧ください。



皆様こんばんは。
本日は広島アルミ杯若鯉戦1回戦の、上野愛咲美三段(19)ー仲邑菫初段(11)戦をご紹介します。

1図(実戦)
白1~13と右辺を目一杯に広げました。
白1では白A、黒B、白Cと、黒の根拠を奪いながら地を稼ぐ打ち方もありますが、実戦の雄大な構想が仲邑初段らしいですね。



2図(実戦)
当然黒1と侵入してきますが、それを厳しく攻めるつもりです。
仲邑初段好みの展開でしょう。



3図(実戦)
黒1は必死の凌ぎですが、白2が誤ったと思います。
黒Aの取りが残って生きを確保され、絶好点の黒5に回られてしまいました。



4図(変化図)
白1と取って問題なかったでしょう。
黒6には白7が冷静で、AとBが見合いで生きています。
白Cの逃げ出しも残り、これなら黒かなり苦しそうでした。
仲邑初段はここをうっかりしたのでしょうか?

碁はまだ難しそうでしたが、左下一帯の上野三段の打ち回しは流石でしたね。
結果は黒中押し勝ちでした。



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