白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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松本武久ー金秀俊

2020年11月15日 23時59分59秒 | 永代塾囲碁サロン

皆様こんばんは。
本日は幽玄の間選手権第3クール予選から、松本武久八段(40)ー金秀俊九段(41)戦をご紹介します。

1図(実戦)
松本八段の黒番です。
白△のツケ!
白Aの押さえ、白BやCの割り込みという、様々な手を睨んだ攻めの急所ですね。
武闘派はこのような手を躊躇なくやっていきます。



2図(実戦)
白6に対して黒Aなら、白Bと切るつもりです。
そうなっては、上下どちらかの黒が取られそうなので・・・。



3図(実戦)
実戦は黒×というお荷物を捨て、外回りの勢力を築きました。
このあたりの打ち回しは、皆様の参考になるでしょう。



4図(実戦)
参考になると言えば、白×を助けなかったこともですね。
白3で白Aと助け、黒Bと換わることもできるのですが、上辺白が薄くなっていけません。
実戦は白Bと押さえる手が残っているので、中央の景色が全く違いますね。

このあたりは激しく戦いつつも、実はプロ目線では常識的な進行でした。
しかし、ここから血で血を洗う争いが・・・

囲碁は最終的に地の多い方が勝つゲームです。
ただ、この人達は違う勝利条件で打っているのではないかと思ってしまいます。



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