白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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仲邑菫-金彩瑛 第2局

2020年07月13日 23時56分02秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
明日から本格的に永代塾囲碁サロンでの仕事を始めます。
スケジュール表をご覧になるとお分かり頂けると思いますが、少なくとも週4日以上のペースで行く予定です。
また、既にスケジュールに記載されている日時以外でも、ご希望があれば対応いたします。
一般対局や教室などの指導場所としてもお使い頂けますので、お気軽にお問い合わせください。



皆様こんばんは。
本日は4か月ぶりの公式戦がありました。
間が空きすぎて、もはや今年の成績や誰と打ったのかも思い出せないレベルです。
結果は残念でしたが、思ったほどには錆び付いていなかったでしょうか。

さて、本日は7/11に行われた、仲邑菫初段(11)と金彩瑛六段(24)の三番勝負第2局をご紹介します。
なお、この対局は日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されました。

1図(実戦)
仲邑初段の黒番です。
黒3の切りは、いかにも仲邑初段らしい選択でした。
黒Aと右辺の地を確保することも考えられましたが、どちらもありそうなら仲邑初段は厳しい手を選びます。



2図(実戦)
黒8がまた凄い手です。
多くのプロは一旦黒Aと受けておき、ある程度の地を確保しておこうとするでしょう。
白8の飛びを許しても、まだ攻める余地があります。
やはり仲邑初段らしい選択ですが、これに関してはやりすぎだったようで・・・。



3図(実戦)
右辺で白に堂々と生きられては空振りに終わりました。
白×を取っても割に合いません。
形勢は白有利になりました。



4図(実戦)
黒は左下隅、左上隅に狙いを付けつつ、白×の動き出しも牽制する構えです。
無理やりにでも逆転のきっかけを作ろうとする、仲邑初段の勝負術ですね。
ただ、金六段は冷静に応じ、チャンスを与えてくれませんでした。
結果は白7目半勝ちでした。



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