白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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本日の対局

2019年06月20日 23時47分18秒 | 対局
 
 
<本日の一言>
休んでいる間にブログの編集ページのユーザーインターフェイスが変わり、慣れるのに苦労しています。
しばらくは表示が乱れることもあるかもしれません。
以前より見づらくなった所などがありましたらお知らせください。
</本日の一言>
 
皆様こんばんは。
本日は王座戦予選で藤村洋輔三段と対局しました。
 
昨年あたりから、記録係の付かない対局でも天井カメラの映像を使って棋譜を入力する試みがなされています。
それにより、日本棋院ネット対局幽玄の間での中継対局が増えています。
本日は私の対局も中継されました。
 
 
1図(テーマ図)
私の黒番です。
白△に対し、ひとまず黒Aの押さえを決めて白を小さく生かしたいところですが、白Bの切りが気になります。
 
 
 
2図(実戦)
あれこれ悩んだ結果、黒△と取られている石を逃げてみました。
これはいわゆる様子見で、白Aか白Bかと聞いています。
相手の手を見てから、後出しで自分の手を決めようということです。
 
 
 
3図(変化図1)
白1と受ければそれから黒2に回ります。
白3、5の手順で切られますが、黒△と白△の攻め合いは黒有利です。
様子見の効果で黒Aが利き筋になっており、黒の手数が1手延びています。
 
 
 
4図(変化図2)
黒の手数を延ばさないように白1で取れば、今度は白3に手を抜いて黒4と守ります。
白5に対しては黒6と逃げ、ダメ詰まりの白はAに切れません。
 
ここでは長考しましたが、大体このようなことを考えていました。
正解だったかどうかは未だに分かりませんが・・・。
 
 
 
5図(実戦)
白AかBかと聞いたのに、どちらでもない手を返してこられました。
これもよくあることですね。
 
本局は序盤から苦しみ、100手いかないうちに秒読みになりました。
終局は7時を過ぎていたので、何時間も秒読みで打ち続けたことになりますね。
疲れましたが、久しぶりに勝ててよかったです。
 
 
 
<追記>
 
3図は白△で取られというご指摘がありました。
ゲタが分からないプロがいますね。
黒Aと白Bを交換しておかなければいけません。
 
 
 

 
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