先日図書館で借りた本を本日読破した。
この本のことを書く前に、少し著者のことを書きたい。
著者は1936年に2・26事件で銃殺された渡辺錠太郎氏の次女で、その時物陰に隠れていて助かったそうである。
著者は2012年に書かれた『置かれた場所で咲きなさい』が有名。ノートルダム清心学園の学長も務めたシスター。この本は著者は亡くなられた2016年の前年に書かれたもの。
さて、この本の内容であるが、タイトルは平凡である。私のブログでも何回も書いているようなことである。
しかし、今までの人生での教訓をベーズに実にていねいにそのことを書かれている。
例えば、
人間はみんな(自分も含めて)不完全なものであり、たとえ、他人に嫌なことを言われようと「許し」(距離を置く)をすることで自分の心が自由になれる。
世の中は不条理なことがあって「当たり前」とおもうことによって、うまくいけば「もうけもの」みたいに感謝できるという。
他人の厳しい意見にも耳を傾け、受け止めるが、他人の評価がすべてではない。
他人に何かを言われたりして自分を自己嫌悪することがあるが、「自分」を愛することが重要で、
自分にしか咲かせられない花を咲かせることができるように決意し、努力することが重要。
人として美しく咲くには「愛」が必要。
自分から他人にやさしく接することによって、他人もやさしく接してくれる、支えあいで成り立っている。
人を批評するときは、良いこと(ほめる内容)を強調するように文章の最後にもってくるのが大事。
挫折は苦しいが、苦しさを受け止めて乗り越えることで達成感を得られる。
長い目で見ると挫折は生きてくる。
などなど、色々とためになることが書かれていました。