中央競馬黄金伝説 ~オグリキャップ奇跡のラストラン~ [DVD] | |
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先日のプロフェッショナル見ましたか?
なんと、主役は有馬記念を2度も勝ち、それこそ有終の美で引退し、既になくなっているオグリキャップ。
なつかしいなあ。動物がこの番組の主人公になったのは初めてでは?
登場した理由は、血統による格差社会の壁を突き破ったヒーローだったから。
競馬ファンならずとも、オグリキャップのことはかなりの方がご存じと思う。
私は33年くらい前からの競馬ファンであるから、オグリのことはよく覚えている。
といっても、笠松競馬場での活躍は知らない。中央に来てからである。
この偉大な馬の父はダンシングキャップと言って、大きなレースで勝ったことのない馬。
そのため、最初の馬主であり、名前の由来にもなっている小栗孝一氏が落札した価格はたったの500万円だったらしい。
(昨年有馬記念を制したサトノダイヤモンドは2億3000万円もしたので、約1/50の値段)
当初はあまり期待されてなかったが、岐阜県の笠松競馬場で12戦10勝の快進撃。
小栗氏の免許では中央で戦えないため、仕方なく、馬を他の馬主に手放したが、名前だけは残してもらった。
その愛情を引き継ぐかのように、中央では初戦から7連勝。
秋の天皇賞こそタマモクロスの2着になったが、有馬記念では雪辱。
オグリは芦毛といっても、全くの白ではなく、どことなく青みを帯びた馬体。
全身をバネのように使い、スピードをあげて走るその姿。ぐっと重心を落として走る。
私は気づいてなかったが、番組では調子のよい時のオグリはパドックで2人引きでもグイグイ引っ張り、
ゲートに入る前にクビをブルブルッと振り、武者震いする。
気合いが半端ではない。
しかし、ふだんは落ち着き払って、おとなしい。(このONとOFFの切り替えができることも勝因と分析していたが)
それは、ひとえに、オグリの心臓によるところが大きいらしい。
普通の馬の倍くらいの大きさがあり、心拍数が普通の半分くらいしかないという。
これは俗に言う「スポーツ心臓」
要するに、車で言えば、排気量が大きいのだ!
(マラソンの金メダリストの高橋尚子さんもそうらしい)
そして、負けん気が強い。競り合えばほとんど競り勝つ。
その闘争心。
ここまではよかったのだが、さすがのオグリも疲れには勝てず。
オグリの疲れをとろうとして温泉療法をしたのが逆効果。
持ち前のスポーツ心臓をただの心臓に戻してしまったようである。
1990年の秋には不調に。
天皇賞とジャパンカップを惨敗。
しかし、それでも復活するのがこの馬の凄いところ!
引退する有馬記念を4番人気でも勝ってしまうのである。
オグリのように格差社会を勝ちたいものだ。
しかし、それから子どもが大きなレースで勝てない。
やはり血統って大事なのかな?!
PS
コロナ禍における人生応援歌として、YouTubeに 己しんじろうの名前で「長い坂道」「生きてゆこー」「炎と化せ」の3曲(私が作詞・作曲したもの)をアップしています。一度見てくれると嬉しいです。(2021.11.21追記)