大学生がドッジボールで遊んでいます。さてこの写真一つだけ変な所があります。
実はボールが写っていないのです。
人の影に隠れた可能性も無いわけではありませんが、真横に投げたのではないので、どこに消えたのかは解りません。真上に投げたとしたら、投げた人のフォームもキャッチしようとしている人の視線からすべてがおかしくなります。
デジタルになってから、心霊写真は絶滅しました。理由は合成が簡単なので、いくらでも疑う事が可能になってしまったからです。更に最近では合成判定ソフトまで出回っています。なのでこれは合成かと思うでしょうが、コレ本当です。確かに色補正とリサイズをかけましたが、原盤もこうです。
久しぶりに見ました。稀にあるのですがシャッター幕の移動とボールの移動がうまく一致すると起きる現象です。でも1/800のシャッタースピードですし、ボールも大きいのでかなりの偶然です。まあめずらしいものです。
後は、カメラ内の画像処理でのエラーです。これも珍しいのですが移動するものがとても早すぎる場合とか、色が周囲と同じ場合に起きます。画面全体に対して小さい物だと起きるときが有ります。
ということで古いボールを足下めがけて投げたのが、こうなったのではないのかと考えています。わずかに地面の色におかしな所があって、この辺りに画像処理のエラーがありそうです。
カメラマンになって、一番つまらないのはこういった謎解きが簡単に出来てしまう所です。