夜のブログ

講評です

【+4】 毛うどん

2007-02-13 03:38:29 | 講評2007
内容: 3
文章: 1

あまり馴染みない方言で辛い部分がありましたが
何となく意味は解りました。

この書き方だと親父が入れているという考えもありそうだと思いましたが
桐箱の毛に古いのや新しいのがありそうだと見ると
長い時間をかけて集めたものだと考えたほうが良さそうです。

いずれの場合にしろ、疲れ切ってしまったようなお婆さんの存在がかなり良かった。
この婆さんがカットされていたら、またあっさりしたものになっていたでしょう。
また最後の親父のアイデアの破壊力は凄まじいものがあります。

うまい食い物。見知らぬ人との交流。
ある意味旅の醍醐味を詰め込んだ、いい話でありました。

【+1】 同居していた

2007-02-13 03:00:59 | 講評2007
内容: 1
文章: 0

あれ?この話、誰かにしたかなぁ?
というくらい似た体験があります。
まぁ僕のは一度だけで継続しなかったから違うものでしょう。

風呂場が狭かったりすると落ちたものを拾うのは面倒ですから
頭に来ますよねぇ、きっと。

しかしずっといられたら流石にイヤじゃないのかなぁ。
面白くは思うんですが…。

文章的には可もなく不可もなくと。

【0】 rip

2007-02-13 02:47:31 | 講評2007
内容: 0
文章: 0

ripとわざわざ英語にしてあるのは"Rest In Place"とかけた?
いや、考えすぎか。「ここ」じゃないしなぁ。
それにしても誰のかわからないリップクリームもらいますか?
僕にはちょっと理解できない。

まぁそういうことは置いておくとしますが・・・
この話はかなり危ういラインに乗っております。
ばらばらの事実を連携して一つの話と読めるのは神主が「女性」と言ったからです。
つまりこの神主の話を信じなければ、体験者をどれほど信じても
こういう流れにはならなくなってしまうわけです。

その微妙さが良いとも思えますし、神主が信じられなければ一つの話として成立しない。
そういう意味ではかなり敷居の高い話と言えるのではないでしょうか。
積極的に高得点を出すのは少し難しいように思いました。

【+4】 品定め

2007-02-13 02:24:28 | 講評2007
内容: 3
文章: 1

こういう、暗がりからヒソヒソ話が聞こえてくる話で
「あいつはどうかな」「駄目じゃないか」みたいな会話をされる話って
確か超怖い話にありませんでしたっけ?
どこかで聞いた記憶があるんだよなぁ…。
あと吉田戦車の漫画にもありましたよね。

ああ、でも好きだ。大好きだ。
やたら人が多いのもポイントが高いですし。

最後のコメントだけが残念なところでした。
致命的ではないにしろ読後感がやや発散してしまったように思うのです。
小嶋さんの意思でどうにかなる部分は話の中にありませんでしたので
一番最後に小嶋さんのキャラクターが明らかになっても中ぶらりんになってしまうような。

【+2】 座る爺

2007-02-13 02:08:41 | 講評2007
内容: 2
文章: 0

通常、このように説明が行ってある話は嫌われがちです。
ただこの場合美津子さんの説によると~と書いてあるので
著者は一応そこのところを認識した上で話の一部として生かしたのでしょう。

そうでなくてはある歌手が置いていった小さなじいさんがいつの間にか
いなくなっていた話になります。
別にそれでも良かった可能性はありますが
「ちいさなオッサン」の話はNさんがテレビで語っていたし
前大会でも類話があったことを考えると、弱いという意識があったのでしょうか。

つまり爺さんと呼吸はセットで、切り離せないと判断したらしいと。
嫌いな人には堪らないでしょうが、僕としてはこれはアリだと思いました。
何となく納得させられてしまった。
それが筆力なのか、説明がそもそも持っていた魅力なのかというと
それは後者なように思います。
なので内容のほうに重きを置いた配点とします。

【-3】 SAKURA

2007-02-13 01:57:04 | 講評2007
我々はコンピュータというものを細部まで定義することが出来ます。
符号化方式、バスインターフェイス、各種プロトコル…などなど。
とはいえ、使用者を正確に定義することは誰にも出来ませんし
個々の電子の振る舞いまでを定義して使っているわけではありません。
また残念ながらソフトウェアには未定義な部分が沢山あったりします。

…以上、無駄話でした。


内容: 0
文章: -3

怖い話ではあると思います。
バグやウィルスや操作ミスの可能性もそれはそれは沢山残っているのですが
それが深みを持たせているとも言えるわけだし
技術的に云々という悲しいことには触れません。

それにしてもいったい何を伝えようとしたのでしょうかね。
グロ画像一枚送れば済むことだったように思います。
メールには文字も書けるんだから、別に電話しなくても良かったようにも。

文章的にはショッキングな記述に頼りすぎている部分があります。
それから度々登場する独り言は、なるべくカットしたほうが良かった。
しかしラストは非常によくない。
これは是が非でもカットすべきだった。
「私、死んでるかも」という電話を奥さんが取ったら、まず怒るでしょう。
浮気相手か何かが呪詛を吐いてきたんだと考える。
悪戯だと思ったら旦那にまで伝えない。
悪戯だと思ったが話のタネにしたことも考えられるけど
読者がみなそう理解してくれるとは限らないわけですから。

そういう文章的な不具合や疑問が積み重なっては、良い評価には結びつきません。