夜のブログ

講評です

【+1】 息

2007-03-26 02:13:01 | 講評2007
内容: 1
文章: 0

イベント関係の人ってほんと大変ですよね。
僕も「年に4日しか家に帰れない」って人を知ってます。極端な例ですが。
彼は「40まで稼ぎまくって、そこから先は遊んで暮らすからいい」と言ってますが
その辺はアメリカ的な金銭交渉の為せる業であって
日本だと忙しいだけ忙しくってそんな真似はできなそう。

・・・とか書くと憂鬱になる人いそうですね。

いかんいかん、講評しなきゃ。
雪女の話かと思いましたが、コート着てる雪女はいないでしょうから
やっぱり別の何かなんでしょうかね。
息してない、と気づくのはなかなか新しいのではないかと。
冷たくなってたのが缶コーヒーだけでよかったですね。

文章的には可もなく不可もなくというところ。
読みやすいはずなんですが、ややテンポ悪いのが惜しい。

【+2】 うつる

2007-03-26 02:00:23 | 講評2007
内容: 1
文章: 1

「茅場町のナイトヘッド」の続編ですね。
僕は勝手にそう呼んでますが。

あの話を覚えている人は、このセリフだけの構成でも
面食らわないというより愛着を感じることでしょう。
そしてすこし面白く、にやりとさせられますね。

一応、超-1ルールでは読む順番に依存してはいけないことになってます。
僕は幸いにも著者の期待通りの順番で読んだから良かったので
その辺は無視して点数付けます。特別引いたりはしてません。
続きモノってわけでもないしね。

【+3】 赤い猿

2007-03-26 01:53:35 | 講評2007
内容: 2
文章: 1

人間は3歳くらいの頃には既に、人の顔をほぼ完全に識別できる能力が備わるそうです。
人間とそうでないものなら、もっと早くに識別できるでしょう。

でもこれは見え方次第です。
明るいところではっきり見たら絶対に間違えないですが夜窓の外にいたら
どうなるかは判りませんね。

真っ赤というのも、その赤ん坊の状況次第でしょう。
熱湯に落ちたとか何かの発疹とか高熱とか。
・・そう考えるとこれは一読した以上に怖いかも知れませんね。

話者の結論が書かれているのが読み手に対してミスリードになってしまっているのかも。
まぁ特別点数を引くかというと微妙なところ・・・、引かないでおこうかな。

【+3】 ごす

2007-03-26 01:40:33 | 講評2007
内容: 2
文章: 1

「怖い話は苦手」といういわゆる「普通の人」から見れば極めて悪趣味な僕ですが
その上でゴスはもしかすると一つの象徴でありマイルストーンかも知れない、と思うわけです。
・・・しかしガテンの不惑男は勘弁!

これはいい話ですよ。
あらゆる盲点を突いてくる話です。
ライトな書きぶりもナイス。








> いやいや、もちろんそんな趣味ありませんよ

【-1】 カード占い

2007-03-26 01:30:38 | 講評2007
内容: 1
文章: -2

冒頭から「感の鋭い」と書かれてしまうと、事故で先頭何文字か消えてしまったのかと
すごく不安になってしまいます。

ところでUNO占いとかギャザリング占いとかは出来ないのでしょうか。
「Skip出たから、アンタ一回飛ばされるわよ」とか
「エンチャントばっかりですね。あなたのオーラは周りの人にとって・・」とか。
いや、講評とぜんぜん関係ないんですが。

占いの最中に何かがぴょこぴょこと顔を出すというのは
多分映像にすると怖くないですけど文章で読むとなぜか怖い。
この妙な擬音が却って生々しく、良いのではないでしょうかね。

惜しむらくは前振りの割りに占いの結果が漠然としているところと
後日談が充実しすぎているところ。
前振りを短くしてバランスを取ったほうがよかったよかったかもと。
この後日談は、占いの結果の延長上というより偏見に基づく推測のように見えますから
半分くらいで収められなかったのでしょうか。

【+1】 中古車二題

2007-03-26 01:03:33 | 講評2007
内容: 1
文章: 0

中古車の展示場でしょう?
隠れるところなんて山ほどありそうに思うのですが・・・。

二題目のほうはいいです。
同僚がなんで乗り捨てたのか、そこがばっさり書いてないところが特に。

しかし運転席や助手席ではなく、後部座席に男が、というパターンは珍しい気がします。
何があったのやら。

点数的には一題目が-1。
二題目が+2。相殺して+1くらいかと。
技術的には「無理して二題にしなくてもよかったんじゃ・・・」と思い
プラスマイナスゼロかなぁ、と。
同僚の乗り捨て宣言も、わざわざ先に書かなくてもよかったのに、と残念。
読みやすかったし、書きぶりも堂に入ったものだったので
もっと思い切りよければ点数ももっと出せたかと。

【+3】 綺麗な声

2007-03-26 00:52:29 | 講評2007
内容: 2
文章: 1

とても同一とは思えないですが、「すみません」は悲しいかな二回目・・・。

しかし一人暮らしのトイレのドアとは!
これはよいです。

ぽんぽんと重要なことから並べていく書き方はかなり手馴れたものに見えますね。
怪談ではないかも知れないけど、文章を普段からよく書く方なのかも。

【+2】 落下

2007-03-26 00:48:07 | 講評2007
内容: 1
文章: 1

先日「ええじゃないか」に乗ってきたからというわけじゃないですけど
スピードライド的な、と申しましょうか。
面白く読ませて頂きました。

微笑んだからって安堵してる場合じゃないんじゃないの、とは思いますが
まぁこういう時の人間の心理ってそういうことありますから。

【+1】 女の子

2007-03-26 00:44:13 | 講評2007
内容: 0
文章: 1

命日に戻ってくる怪というのは結構流布されておりますね。
叔母さんが見知らぬ人の名前を口走るとも思えないので
過去帳なり何なりに存在しないはずはないと思うわけですが
こういう落ち方になっているのは気持ちよいです。

【+5】 大岩騒動記

2007-03-26 00:09:21 | 講評2007
内容: 3
文章: 2

これは面白いですね。
怖くはないですけども好きです。
日本昔話テイストの語り口も相まって、自然に受け入れられます。
好感です。

唯一難点があるとすれば、地蔵までどれくらいの距離があって
移動にどれくらい時間がかかったのかということ。
これは個人的に知りたいというだけでなく、大騒動の規模を示すポイントと
思いますので、是非とも書いて頂きたかった。
それだけあれば+6だったと思うと残念ですが、+5は堅いでしょう。