夜のブログ

講評です

【+6】 境涯

2007-05-31 06:06:24 | 講評2007
内容: 3
文章: 3

ああ、これも素晴らしい。
うちの場合は盆の時は逆で、必ず全てのドア、ふすま、窓を開け放っておきましたので
閉め切っているらしいことだけでかなり新鮮だったのですけど
まさかこう強烈な展開になるとは。

普通盆に迎えるのは先祖なので、ここまで禍々しい何かを迎えるとは
咲子さんも思わなかったのでしょう。
しかしここまで凄いと他の先祖はもう全然出番なくてやや気の毒ですね。
女性の素性はとても気になります。

最後は気持ちよく+6を付けられる話で締められてとてもうれしい。
ところで、必ずお母さんが準備をしている理由は?

【+4】 ヘルプさん

2007-05-31 05:49:18 | 講評2007
内容: 2
文章: 2

ああ、これも怖い話ですね。
集団で見ているから余計に。

古典的なヘルプさんの立ち振る舞いに対し、
ただ居るだけなのに存在感のありそうな描写もよいです。

レナさんだけに「お持ち帰りぃ~!」かなと思っていたら
連れてきちゃってたんですねぇ。

【+5】 Last shot

2007-05-31 05:31:31 | 講評2007
内容: 3
文章: 2

感慨深いなぁ。
すれ違うだけの通り魔的怪異も怖くて訳わかんなくていいんですけどね、
味わいっていうのはある程度の時間をかけて熟成されるものかなということを
こういう話が思い出させてくれます。

店長とこの男とは「悪さはしない」という微妙な約束の上に
長い共同生活を送ってきたわけで、男のほうも名残惜しかったのでしょう。
そう考えると深い、味わいのあるお話でした。



【-2】 トンネル

2007-05-31 05:23:52 | 講評2007
内容: -1
文章: -1

どこかで聞いたことがあるかも程度に思っていたら凄く有名な前例があるとか?
でも正直言って、そこまで有名になるほど面白いとは思えないのですよ。

トンネルを出てしまっていますので
例えばフロントガラスに雨粒がついてるくらいだとそもそも不思議なことは
何も起きてない可能性も高い。
僕としてはそっちのほうが気になったり。

書き方もしっかり書き上げたという感じじゃないしなぁ。

【+2】 酔いどれ奇譚

2007-05-31 05:16:45 | 講評2007
内容: 2
文章: 0

こんなマルボロマンみたいな奴が家に現れたらそれだけで怖いっすよ。
やや躁気味の幽霊ってのも希にそういう話を聞きますが、
格好が派手ってのはそれだけで結構いけます。
見た目のテンションが普通じゃない。

これだけのおいしい奴ですから、きっと噛み付かれた様子も楽しげだろうと
勝手に推測しておりますが、その辺も書いていただけたらよかったのに。

【+2】 盗み見

2007-05-31 05:09:54 | 講評2007
内容: 2
文章: 0

タイトルと併せて考えるとこれは奥さんのほうが夢を盗み見る話なんでしょうか。
よく夫婦関係が成立しているなぁ。

まぁ、奥さんが無邪気でよかったですよ。
あまりに無邪気なので状況の把握が少々困難ですが、それは奥さんのせいじゃないということで。
稀有な能力なのにも違いないですし、またとても空恐ろしい。
最後の心の叫びが悲痛ですね。

【+2】 マロ

2007-05-31 05:05:00 | 講評2007
内容: 1
文章: 1

申し訳ないが、正直言って麿赤兒氏はマイナー過ぎます。
しかし検索してみれば、「ああ!見たことある!」。
一度見たら忘れないインパクトのある名優ですねぇ。

救急車の上でタップダンスなんて悪趣味でイヤですが
麿赤兒に似てればかなり格好良かったのかも知れません。

知らなくても怪談として成立してますし、知っていれば
余分に多めに楽しめるでしょう。

【+3】 拾った骨

2007-05-31 04:59:31 | 講評2007
内容: 2
文章: 1

拾った骨に拾った花束。
まさにハングリー。苦学生の鏡ですね。

頭蓋骨というモノの割りに、怪異は小ネタという感じですが
この状況、このハングリーさで結構味があっていいです。

【+4】 貸し切り

2007-05-31 04:48:09 | 講評2007
内容: 3
文章: 1

奇妙な旅行への招待状。やくざ同伴おまけ付き。日帰り。

なぜこんなことになったのかという説明は非情に興味深いものがあります。
アクセルが重くなる怪異はかなり有名ですが、この状況で起きたからこそ怖く
また別な面白味があると言えます。

もちろん他にも色々起きてますし、大物然とした親分とお調子者の子分と
素敵な要素のずらりと揃ったよいネタでした。
それらが暗示するものもまた恐ろしい。