夜のブログ

講評です

【+3】 質問

2007-02-09 04:11:42 | 講評2007
内容: 3
文章: 0

地方にあって数名で運営可能な屋内型の観光施設。
いくつかあるだろうけど寝泊りして管理しないといけないとなると
うーーーん、秘宝館くらいしか思い浮かばない。
よほど特殊な施設というなら仕方ないですが
どういう場所なのかもうちょっと書いていただけると
イメージが広がって良かった気がします。

内容はというと、起きたことだけ考えれば相当怖い。すごく怖い。

しかし読んで怖さが伝わってくるかというと残念ながらあんまり…。
長くなるのを避けようとして、雰囲気的な部分をごっそり
抜かしてしまったためかと思います。
まぁ想像しろよということなのかも知れませんが
せっかく実話なのだからその場の空気に触れたい。
全部でなくてもいいので館内の雰囲気が解るような説明を、
(極端な話、明るいのか暗いのかくらいでも)
書いて欲しかったかなぁと思うわけです。

【+1】 隙間

2007-02-09 03:48:23 | 講評2007
内容: 2
文章: -1

うーむ、こういう話には弱いなぁ。

要素要素は比較的よく聞く路線だと思うのですが
隙間というところに実に弱った猫の消極的な主張が見て取れて
泣かせるわけです。

文章としてはこういう話ですから淡々と書かれているのは正解だったと思います。
しかし内容がある程度書き方を決めてしまう部分があったのと
その割に「宝石店に勤める」というあまり寄与しそうにない情報で始まるとか
句読点が妙に多いとか、落ち着きがない印象が残りました。
というわけで技術点からはちょっと引いておきます。

【+4】 昭和の景色

2007-02-09 03:26:52 | 講評2007
内容: 2
文章: 2

不思議系の内容が、軽いテイストでさり気ない文体と相まって
ストレートに伝わって来ました。
タイトルもナイス。
ここからだけいつも煙突が見えるという話はかなり珍しいように思います。
地方に行くと結構あるんですけどね。
ここからだけ~が見える、という類の話が。
でもこれはそこそこの街中の話でしょうし、煙突が見えるなんていうのは
かなり破格に思える。
大体僕はこういうノスタルジックな話に弱いというのもあるけど。

一方で友達が見えるんだよなと言う部分だけ、ちょっと改行が多くて
さり気なさが弱いように思いました。

【+1】 邪魔をする黒電話

2007-02-09 03:17:37 | 講評2007
内容: 1
文章: 0

気の毒な後輩たちが良かったなぁ。
ただ電話にまつわる怪としては、ありがちとは思わないけども
比較的よく耳にする部類の話とは言えるでしょう。

文章的には読みやすいし良かったと思います。
さりげなく状況の良くわかる説明があるのも良いです。
ただ早期に「私」以外の人物が比較的近場に控えてることに言及したせいか
本来あると思われる、広々とした教室で夜一人で作業しているところに
悪戯電話が来る不気味で孤独感あるシチュエーションが
薄れてしまっているように思います。
そのあたりを考慮して、文章技術はプラスマイナスゼロとさせて頂きます。

あ、あともしかしたら電話の主は、後輩たちには
何かを言ったのかも知れませんね。