
風信子は神経が疲れたときに、夕方、台所に立ちながらモーツァルトの曲を聴いて料理をしていた。神経をしずめるための曲は、怒りを抑えるための曲といってもよい。外に出ればムカツクことも多いのだ。それを振り切るために選ぶ曲は、静かな曲ではない。激しい曲である。激しい曲でないと蘇えれないのだ。
今日、紹介する時実新子さんの川柳も激しい!!
なわとびに入っておいで出てお行き
こういう句を詠むと息をふきかえすような気がする。
本の解説には
激しい恋の句で知られる川柳界の第一人者・時実新子が、揺れ動く“人生”というものを真摯にみつめ、妻として母として、そしてなによりひとりの女として、深く、自分らしく生きるために、いかに生きてきたかを本音で語った、自伝的エッセイ集。とある。
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『愛ゆらリ』 時実新子 著