当たり前のこであるが、バスケはチームスポーツである。
選手個々の力の足し算がそのままチーム力になるとは限らない。不思議なもので、そこに目に見えない様々な要素が絡んでチーム力がプラスにもなれば、マイナスにもなる。
そういう意味では、マイアミとシカゴは両極端な位置にあるチーム状況だ。本日のヒートVSブルズは如実にそのチーム状況色が出たゲームになった。
マイアミ・ヒート(40勝17敗) 86-96 シカゴ・ブルズ(45勝14敗) OT(2-12)
まずはマイアミの得点分布を見ていただきたい。
レブロン30点(47分)、ウェイド21点(41分)、ボッシュ20点(41分)、チャルマーズ4点(28分)、ハスレム4点(11分)
以上がスターター、ベンチはバティア2点(31分)、トリュアフ0点(30分)、ミラー3点(29分)、J.アンソニー2点(7分)
ビッグスリーで71得点/86点である。チームFGは36/82(44%)であるが、ビッグスリーだけで29/61(48%)であり、その3人以外でトータル7/21(33%)という状況。
確かにビッグスリーは脅威であるが、ここ終盤戦のマイアミを見ると接戦になればなるほどこの3人のシュート・得点ばかりに偏る傾向が顕著だ。プレイタイムも半端ない。
一方のシカゴは、スターターが
ブーザー19点(31分)、デン16点(43分)、ハミルトン7点(24分)、ノア5点(23分)、ローズ2点(25分)
ベンチは、ギブソン11点(29分)、ワトソン16点(27分)、アシク0点(23分)、ブリュアー3点(20分)、コーバー17点(19分)、バトラー0点(1分)
ベンチスタートして2桁得点が3人で44得点も挙げている。これが今シーズンブルズの高勝率を支えてるチーム力だ。特に、このゲームでは、コーバーの3Pt:5/6、ワトソンの3Pt:2/5、デンの3Pt:3/5は大きな勝因の1つであった。
得点だけではない。Rebはスターターが5人で24本、ベンチで計21本という数字、アシストはローズ8に対してベンチのワトソンが9といい仕事してる。
もう現在のシカゴはローズのチームではない。ローズ一人で頑張り過ぎなくても戦えるチームになりつつある。この試合、ローズのFGが1/13と絶不調にみえるが、ケガあがりの調整ゲームとみればたいした問題でないように思う。
しかし、プレイオフは短期決戦でありシーズンゲームとは別物であるから、各チーム接戦になる状況でエースの存在は欠かせない。
ちょうど一週間後、マイアミでブルズVSヒートがある。イースタンカンファレンスファイナルの前哨戦となるのか、過酷な短縮シーズンの流れでアップセットの多いPOゲームとなるのか、まともな予想が困難な状況でもあるような気がする。
ブルズはベンチ層あついですねー
ローズの調子が気になりますが、ヒートとのガチンコ勝負に勝ったのだからプレイオフでも期待できますね
これからもブルズ記事楽しみにしています
ローズが出られなかった3月、ブルズは新たなオフェンスシステムを定着させたた感じがします。
ですから、ローズが復帰した2ゲームは、周りと今ひとつ呼吸が合わない。ローズのプレイがなんか無理くりでワトソン、ブリュアーやハミルトン、コーバーの方がガードとして安定感あるようにみえました。コーバーのブレイクぶりには少し驚いています。しかし、ローズのことですから必ずやPOではブルズを引っ張ってくれるリードガードぶりを見せてくれるでしょう。