あと一週間あまりでプレイオフが始まるというのに、ウェスト2位サンダーと3位レイカーズのガチンコ勝負は思わぬ(誰も予想できない)暴挙に震撼した。
2ピリ終盤、レイカーズがシュート入れサンダーがエンドからスローインした瞬間、メタ・ワールドピースが自陣に戻る際、ボールを受けなかったハーデン後頭部に思い切り肘打ちをヒットさせた。ハイライト映像の拡大スロー映像に驚愕の暴力ファイトが映し出された。
ハーデン大丈夫だろうか?
相当な衝撃だったから頭なだけに後遺症が残らないか心配だ。
何の防御もなくすれ違いざまに思い切り振り回した肘を後頭部下に喰らってバッタリ床に倒れ込んでしまった。すぐさまKDがハーフライン辺りにいたメタめがけて突進する。そこにガソルが割り込んで2人を制止しようとする。ウェストブルックも怒りをあらわにして飛び跳ねるようにメタとガソルに近ずく。イバカもすぐ#15メタの至近距離までいきファイトしそうな勢いだ。異常な事態をすぐ察知したレフェリーとベンチは冷静な対応をした。
この事態が野球やサッカーであれば、ほぼ間違いなく集団ファイトに発展したと思う。
メタはクレイジーな目つき手振りで、抗議に駆け寄ったKDやイバカをさらに挑発していつでもファイトするぞという雰囲気だった。KD、ウェストブルック、イバカはよく我慢したと思う。報復の感情に任せてファイトしてたらこのあと大事なPOを台無しにしてしまう。そこまで考えたかどうかわからないが・・・
このあとメタへの裁定がリーグから下されるであろうが、罰金やPO出場停止くらいの罰則では済まない処分・ペナルティーがあってしかるべきだ。命に関わるレベルの暴力だ。最低でも1年間出場停止からNBAからの追放まで考える余地ある事件だと思う。
メタは一体全体どうしてとんでもない暴挙に出たのか?
2ピリ途中までに何か伏線があったはずだ。ハーデンとはマッチアップしていないはずだが・・・
または、以前のゲームから何か因縁があったのだろうか?
ゲームの方は3ピリまで完全にサンダーペースで3ピリ終了時にサンダー16点リード、ほぼ決まったかのような感じするが4ピリコービーのタフショット、スリーが次々に決まり同点、OT(オーバータイム)突入。4ピリ、第一OTのラストショットをKD、ウェストブルックが決めきれず、第二OTへ。
メタを失ったレイカーズよりハーデンを失ったサンダーの方が長引くゲームに影響を受けての敗戦。
このゲームは単にレイカーズ3位、サンダー2位を確定させてしまうだけに終わらないウェスタンPOゲームに大きな影響を及ぼす、遺恨を残す大変な事件になってしまった。
「目には目を歯には歯を」という感情でなく、シーズン最後の大切なバスケットゲームに冷静沈着に向かってもらいたい。KD、ウェストブルック、この借りはPOゲームで晴らしてよ。
もうひとつ激戦があった。POさながらの力戦を1点差でアウェイニックスが逆転勝ちした。
ニューヨーク・ニックス(34勝30敗) 113-112 アトランタ・ホークス(38勝26敗)
メロ、アマレ、フィールズのフロントラインで79点、B.デイビスとシャンパートのガード陣で24点、このスターター5人が全員2桁得点挙げてPOでおそらくヒートと戦えるだけのチーム戦力を感じる。ホークスの激しいアップテンポに少しも引くことなくついて行き、一転4ピリ激しいディフェンス合戦に勝利した粘りはPOに繋がる価値ある1勝だ。アマレのチームトップReb12本にニックスの土台を支える存在感復活の手ごたえを感じる。
各チームあと数試合、ロケッツが本日ウェイド(人差し指脱臼)・ボッシュ抜きのマイアミ戦敗退して
ウェスタン最後1枠はいよいよジャズかサンズだろうか?
イースタン7位ニックス・8位もまだわからない。昨日8位の76ersがしぶとくギリギリのところでペイサーズに勝利して依然0.5ゲーム差のまま。
ファンからすると有り難いことにPO土壇場のようなゲームが続いている。