ユーラシアの風~2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

チーム肖加、中国行(2)

2010年05月29日 | 中国(2)呼市→西寧
彼はフフホトで仕事を探していた。
行った先々で短期のバイトをし、それを旅の資金にしているのだ。
ところが、フフホトで見つけた清掃員のクチは1月700元(日本円で1万円ちょっと)。
これでは割に合わないと諦めて、先に進むことにしたんだとか。

買い物や飯代は、交互に支払っていた。
これだとどうしても夕食が高くつく。 
あるとき、本音が出た。お金がないんだって。
そこで彼の提案。お会計の「AA制」。

日本の割り勘と少し違うのは、支払いのたびに割るのではなく、
どちらかが払っておいて、夜に出費を合算して差額を埋め合わせるというもの。
それもかなりのどんぶり勘定。
今のところ損してないけど、それって彼が損してるってことじゃん!
しかし細かいことは気にしない。それがルール。


○毎日毎日、浴びるように中華を食べる 笑


ある晩、少し話し込んだ。(筆談だけど)
この前きいた、「彼の理想」を、少し誤解していた。
大きな会社に入りたいんじゃなくて、自分で作りたいんだって。
前職の情報機器工場主任のキャリアもある。

いま、アメリカも中国もインドも、世界中で人々の心が不健康だと。
彼に言わせれば、抗日戦争がどうとかそういうことはもういいと。
世界はひとつじゃないかと。(英語ができないことはおいといて)
今の中国についてどう思うかも、中立との返事。
だから変えたいと。「何とかしたいんだ!」という彼の目は輝く。

あぁ、これだなぁ、と思った。
自分に無いもの、というか、どっかに置き忘れてきたもの。
ビッグになって、おれがこの世の中を良くしていきたいんだっていう意識。
こういうやつがゴロゴロいるなら、今ある矛盾も少しずつ解きながら、
この国は伸びていくんだろう。



○消印ゲット。
 田舎の郵政局では、自転車で来たことを称えて、
 ポストカードセットをくれたりする。


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