ユーラシアの風~2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

言葉の壁を恐れるな

2010年05月14日 | 中国(1)天津→呼市
お父さん、お母さんに、女四姉妹、一番上のお姉さん夫婦とその子供の女の子が、
だだっ広い住宿(中国式旅館)のロビーでワイワイガヤガヤ。
まるで『中国版、女だらけのサザエさん』を見ている気分だ。

言葉は相変わらず分からないが、それは相手も同じこと。
日本からの珍客を何とかもてなそうと必死だ。
自転車を一緒に運んでくれたり、明日行く張家口までの距離を調べてくれたり、
ちょっと強引にディナーに誘われたり。(きっちり料金請求されたり 笑)

ここでも次女は英語が堪能だった。

23歳。高校を出て以来ここで働いているという。
きっと彼女は優秀なのだろう。進んで通訳を買ってくれた。
そして、こんなに話せるんだ…と妙に感心してしまった。

夕食後、中国語の発音練習に付き合ってくれた。
指差し会話帳を Repeat after me 形式で交互に読んでチェックしてもらう。
日本人と違い「上手上手ー」なんてお世辞は一切なし。
ネイティブ発音をガンガン叩き込まれる。でも、きっとこれが一番効く。
明日になれば、いくつかは忘れてしまうかもしれない。
けど今は、ひとつずつでも知っている言葉を増やしていこうと思う。

いつの間にか、レッスン場のロビーには家族が集まっている。
突如起こったきょうだいげんかの中に出てくる、数字や人称くらいなら
聞き取れはじめている自分に気づいた。

先生とボーイフレンドの約束の時間をもって、教室はお開き。
「Thank you so much、謝謝!」
「You are welcome、不客気!」

この宿にして良かった。



○鳥の巣(オリンピックスタジアム)の横を通って



○万里の長城をくぐる


…うーん、贅沢だ!