ユーラシアの風~2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

走行開始!

2010年05月10日 | 中国(1)天津→呼市
天津在住の日本人、Iさんのお宅でお世話になり、一夜明けると快晴。
ヘルメットも手に入れたし、昨夜も今朝も美味しいご飯をいただいた。

きっとこの先も、日本にいたら決して出会えない人の、
たくさんのご好意と力添えとともに旅を続けていくんだろう。
よーし、気合入れていきましょう!

…と思うのもつかの間、やはりそこは中国。
一筋縄ではいかない。

まず、交通ルールが違う。

右側通行だが、法律上、全ての交差点で赤信号にかかわらず
右折ができる。このためなのか?信号無視は当たり前。
よく大阪人の運転マナーをからかうときに、「青は進め、黄は急いで進め、
赤は注意して進め」…なんて言うが、からかうどころか、忠実すぎる。

そして想像を絶する土ぼこり。
襲い掛かる砂塵で時に目を開けていられない…。
ふと鼻を触ると、顔についた砂で手袋が真っ黒に。


向かい風の中、何とか踏ん張って50km強走り、天津駅に到着。

Iさんのアドバイスに従い、天津大学の招待所(宿舎)に行ってみるが、
予約がないと無理と言われる。
学生を捕まえて交渉してもらうも…130元(約1900円、ちと高い)
その前に、どっちにしても外人は無理とのこと。きっとそんなことは
ないはずで、中国語ができれば食い下がって交渉できるのに…

15時を回り、なぜか暴風が吹き荒れはじめた。
北京方向からの向かい風。ちっとも進まない。

たまたま通りがかったビジネスホテルに値段を聞くと、
130元。やっぱり高い…けど地球の歩き方に載ってるどの宿よりも
安いことは安い…。
もうちょっと安くならないか聞いてみるも、中国語でほにゃほにゃ
言われるだけで意味が分からない(いや、これは向こうは悪くないけど)

粘っても下がる気配がないので根負け。
部屋でこれを打ってる今、とりあえず中国語で簡単に
会話できるようにならねばならぬと痛感。




しゃべれない身に、カーネルおじさんの国境を越えた笑顔が沁みる…



天津駅