ユーラシアの風~2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

追い風、再び

2010年05月09日 | 中国(1)天津→呼市
それほどうまくない朝飯。
先輩旅行者との旅談義、入国カードの記入、なんだかんだで時間が過ぎるのは早い。
窓の外には韓国が見える。風は冷たい。天津は寒いのだろうか?

水は出たり出なかったり。風呂に湯は張ってない。
船員はみな中国人。アナウンスの日本語もたどたどしい。
同部屋の日本人やイギリス人はみな北京へ急ぐ。
新幹線なら30分。自転車だと2日はかかるだろう。

否応なく、中国の街にひとり放り出されるときは近い。

何とかなるさと思うのだが、何がどう何とかなるかは全く見えない。
無謀だな…と今さら思う。狭いベットで天井を見つめる。


夕食のとき、船のチェックインのときに話しかけてくれた日本人と再会した。
そう言えば、手荷物(笑)の自転車を見て、興味を示してくれていた方がいた。
短い時間で、京都を出るとき慌ててヘルメットを忘れたから、
買わなきゃいけないなんていうことを話していたんだったっけ。

事情を察して、天津新港周辺の地図で自転車用品を扱う店を教えてくれた。
また、天津市街までの行き方、地図の購入法、宿泊所のアドバイス、
中国の道路事情や交通ルールなども話題にのぼった。大変勉強になります。
そして、あろうことか、初日は家に泊めていただけるとのこと。

天津着は14時30分だし、港から市街まで60kmもあるし、
慣れない道でどう頑張っても日没までに宿にありつける保証がない。
ここはご好意に甘えることにしよう。

ちと話がうまいので、安易に人を信じるなと批判されそうだけど、
この旅は、再び追い風に吹かれ始めたようだ。




燕京号の朝食



天津が見えてきた